ブルガリア特命全権大使講演 国際的な視野広げる EUが学校にやってきた 札幌清田高(学校 2024-11-18付)
市立札幌清田高校(三関直樹校長)は10月下旬、同校で駐日ブルガリア共和国大使館のマリエタ・アラバジエヴァ特命全権大使を招いて特別講演会を開催した。アラバジエヴァ大使が欧州連合(EU)とブルガリアの概要、世界の国際問題(人種・人権・ジェンダー・飢餓)に対する取組について講義。グローバルコースの2・3年生80人は、日本とEUの関係について理解を深めた。
駐日EU代表部が主催する出張授業「EUがあなたの学校にやってくる」の一環。在日EU加盟国大使館および駐日EU代表部の大使や外交官を講師に招き、EUの役割や日本とEUの関係を理解し、グローバルな視点で物事を考えられるようにすることが目的。
アラバジエヴァ大使は講演で、EUの概要や成り立ちを紹介。欧州旗に並ぶ12個の星が何を指すのか、EUの前身である欧州石炭鉄鋼共同体はなぜ石炭と鉄鋼を共同管理下に置いたのかを生徒たちに問いかけた。
ブルガリアと北海道の共通点について、両者は同緯度にあり、ラベンダーやヒマワリがよく栽培されること、酪農が盛んでヨーグルトやチーズの製造が活発な点を指摘し、身近な関係にあることを説明した。国際問題では、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻に対するEUのウクライナ支援について解説。ウクライナのEU加盟への流れや、EU加盟国の避難民受け入れの現状を講義した。
アラバジエヴァ大使は、講演を通してEUやブルガリアに興味を持った学生が留学制度について理解を深めるイベントがあることを説明し「大学を卒業し、留学を考えている方は参加して」と呼びかけた。
講演後、富山葉月さん(3年)が「EUのまだ知らない国や国際的な問題について知ることで、さらに視野を広げていきたい」と感謝の言葉を述べた。
(学校 2024-11-18付)
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