自然体験活動リーダー養成講座　８日まで受講者募集　新規事業　全６回を予定　札幌市教委

（札幌市 2024-08-01付）

　札幌市教委は、野外教育に関する新規事業として「自然体験活動リーダー養成講座」を実施する。９月１６日を皮切りに、子ども対象の自然体験プログラムを企画・実践する全６回の講座を展開。地域の子どもたちに自然体験活動の機会を提供できる人材の育成を目指す。８月８日まで受講者を募集している。

　市教委はこれまで、野外教育事業として夏季・冬季の林間学校やなかよしキャンプを実施。グループ活動などを通じ、自主性、協調性、コミュニケーション力などを養い、子どもたちが社会で生きるために必要となる基礎的な能力の向上を目指してきた。

　一方、今後の展開を検討する中で、不登校などで事業参加につながりにくい子どもへの働きかけ、指導者不足による受け入れ人数の限界などの課題が浮かび上がった。

　子どもたちが等しく自然体験に取り組む機会を一層創出していくため、野外教育事業をリニューアル。不登校児童生徒に自然や他者と触れ合う機会を提供する「チャレンジ自然体験」、地域などで自然体験活動を提供できる人材を養成する「自然体験活動リーダー養成講座」を展開する。

　二つの事業を相互に連携させながら実施することで、体験活動の質の向上や新たな活動機会の創出を目指す。

　自然体験活動リーダー養成講座では、市内に在住・在勤・在学する１８歳以上２０人程度を対象に、全６回の講座を実施。自然体験活動の概要に関する学習、自然体験プログラムの企画などを行う。

　７年２月２２日には、企画したプログラムを実践する場として、滝野自然学園を会場に自然体験活動イベントを位置付けている。「大自然で雪遊び」をテーマとしたプログラムを展開する予定。

　チャレンジ自然体験の詳細は、今後示す見通しだ。

　各講座の概要はつぎのとおり。

▽第１回「自然体験活動の特性と対象」＝９月１６日午前１０時、滝野自然学園

▽第２回「自然体験活動のリーダースキル」＝１０月１６日午後７時、札幌エルプラザ

▽第３回「自然体験活動の安全」＝１１月１３日午後７時、札幌エルプラザ

▽第４回「自然体験プログラムづくり」＝１２月１２日午前１０時、札幌エルプラザ

▽第５回「自然体験活動イベント」＝７年２月２２日午前１０時、滝野自然学園

▽第６回「修了式・振り返り」＝７年３月１４日午後７時、札幌エルプラザ

(札幌市 2024-08-01付)