札幌市 放課後児童クラブニーズ調査 満足度 合計で9割超 体験活動等の充実に期待(札幌市 2024-08-02付)
札幌市子ども未来局は、放課後児童クラブ利用世帯を対象としたニーズ調査結果をまとめた。児童会館・ミニ児童会館に開設している児童クラブの満足度は、合わせて9割を超えた。今後望むことは「体験・イベント活動の充実」が最多だった。
同局は、市における子ども・子育て施策の総合的な計画となる仮称・第5次さっぽろ子ども未来プランの策定作業を進めている。調査はその基礎データの一つとするために実施したもの。
1月中旬から2月上旬にかけて、児童クラブの利用者2万1000世帯、民間児童育成会および届け出事業所利用者1400世帯を対象に調査依頼状を送付。児童クラブ利用者から5536件(回収率26・4%)、民間児童育成会等利用者から264件(同18・9%)の回答を得た。
児童クラブを利用している児童の学年は、1年生が最高の30・5%。学年が上がるごとに減少し、6年生は2・5%となっている。
区ごとの利用者の割合は、北区(15・8%)、東区(12・9%)、豊平区(12・6%)が高い傾向を示した。
週当たりの児童クラブの利用日数は「2~4日」(43・2%)、「5日」(42・4%)が高い割合を示した。一方「1日未満」が9・2%に上り、多様なニーズがある実態が明らかになった。
利用している理由は「安全に放課後を過ごせる」が94・8%と最高。このほか「行動を把握できる」(33・9%)、「交友範囲が広がる」(32・9%)などが上位だった。
全体的な満足度は「大変満足している」「ある程度満足している」を合わせて93・5%と高い割合に。
今後児童クラブに望むことは「体験・イベント活動の充実」が48・3%、「体力づくりの充実」が42・2%などとなった。
開設時間(平日放課後~午後7時、土曜日・長期休業期間午前8時~午後7時)については「適当」が92・3%。開設時間の延長や開館日の増についても「現状のままでいい」が87・3%に上った。
現在試行実施している夏季・冬季休業期間中の昼食提供については「子どもが児童クラブを利用する日は毎回利用したい」が37・3%、「時々利用したい」が46・0%、「利用しない」が16・7%だった。
利用しないと回答した世帯に理由を聞いたところ「子どもが手作り弁当を好む」が最高の37・3%となり、次いで「好き嫌いが多い」が19・5%、「経済的な負担が増える」が14・9%などとなった。
(札幌市 2024-08-02付)
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