生物部がカブトムシなど寄贈　虫と触れ合う機会を　平岸高台小児童会館に　札幌平岸高

（札幌市 2024-08-05付）

　市立札幌平岸高校（中井勝広校長）生物部は、近隣の平岸高台小学校（森井厚友校長）ミニ児童会館にカブトムシ５匹と飼育用品を寄贈した。子どもたちに虫と触れ合う機会を提供しようと、生徒が企画したもの。７月３０日、生徒３人がミニ児童会館を訪れ「大切に育ててほしい」などと呼びかけた。

　札幌平岸高生物部は７月上旬の２日間に開かれた学校祭で、生徒たちが自ら飼育・栽培した動植物を販売。中でも、２年生の近藤明煌さんが卵から育てたカブトムシは、約７０匹を売り上げるなど好評を博した。

　一方、訪れた中には親の反対で購入を諦めた子どももいたという。子どもの放課後や休みの過ごし方が多様化し自然に触れる機会が少なくなっている中、近藤さんは、飼育を通して命の大切さを学ぶきっかけにしてもらおうと、自身が育てたカブトムシの寄贈を企画した。

　寄贈したのは、ヤマトカブトのメス３匹、オス２匹の計５匹。学校祭の売上金の一部を活用し、虫かごやマット、餌となるゼリーも用意した。

　生物部から近藤さん、佐々木遼大さん、美濃友輝さん（全員２年）の３人が平岸高台小ミニ児童会館に来館し、子どもたちにカブトムシをお披露目。子どもたちは「かっこいい！」「大きい！」などと目を輝かせた。

　近藤さんは「子どもたちから良い反応が得られてうれしかった」と述べた。

　近藤さんは現在、総合的な探究の時間「マイプロジェクト」で、昆虫に関する研究を進めている。今後も昆虫の魅力を伝える活動に取り組んでいく考えだ。

(札幌市 2024-08-05付)