札幌市教委　学校冷房整備実施方針　ＰＦＩ導入　１８０校分整備　７年度着手へ１０月説明書等

（札幌市 2024-08-05付）

　札幌市教委は、７年度から着手する学校施設冷房設備整備事業の実施方針をまとめた。ＰＦＩ手法を導入し、１８０校分を整備する。９月１８日開会の第３回定例市議会で議決されれば、１０月上旬にも入札説明書等を公表する見通し。７年３月に事業者と契約し、１０年３月末の完了を目指している。

　昨夏の猛暑で各学校の教育活動に様々な影響が懸念されたことを受け、市は、まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン２０２３に学校施設冷房設備整備事業費として１３７億６０００万円を充てる方針を示した。

　９年度までに全市立幼稚園、学校３１５校の普通教室等約６２００室に常設エアコンを整備する計画だ。

　６年度発注分、新改築・リニューアル工事との同時整備分を除く１８０校は、ＰＦＩ手法で一斉整備する考え。民間事業者の技術的知見・能力を最大限活用し、児童生徒への望ましい教育環境を提供するとともに、総事業費の縮減を図る。

　事業範囲は、設計、施工、工事管理、所有権移転、統括管理。整備完了後は、市に所有権を移転するＢＴ（Ｂｕｉｌｄ―Ｔｒａｎｓｆｅｒ）方式を想定している。

　３定市議会に当該予算を確保するための債務負担行為を上程し、議決されれば１０月上旬にも入札説明書等を公表する見通し。

　７年３月に落札業者と契約を締結し、４月から設計・施工を行う予定。１０年３月末の完了を目指している。

　今月１９～２３日にかけて、事業者に向けた第１回現地見学を実施する。

　対象校は、資生館小学校・星友館中学校、緑丘小学校、札幌小学校、市立札幌開成中等教育学校、中央小学校、市立札幌旭丘高校、宮の森中学校、栄北小学校、八軒北小学校となっている。

(札幌市 2024-08-05付)