部活動地域移行へ札幌市教委　多種目体験型モデル実施　市スポーツ協と連携し９月開始

（札幌市 2024-08-06付）

　札幌市教委は本年度、市スポーツ協会と連携し、休日における多種目体験型地域スポーツクラブ活動に関するモデル事業を実施する。市内のスポーツ施設や市立学校の体育施設などを会場に、中学生の活動機会を提供。実施体制、指導者確保など部活動の地域移行に向けた課題を整理する考え。９月から開始する予定だ。

　スポーツ庁の６年度地域スポーツクラブ活動への移行に向けた実証事業の採択を受けて実施するもの。

　本年度は、市スポーツ協会が主催する小学生向けのスポーツ教室「ＤＯ！スポＫＩＤＳ」をモデルに、中学生を対象とした多種目体験型の地域スポーツクラブ活動を展開する。

　事業を通して、関係者との連絡調整・指導者助言等の体制や運営団体・実施主体の整備、指導者の確保、受益者負担の在り方など、部活動の地域移行に向けたより具体的な課題などについて検証する。

　対象種目は２０種目程度。市教委が５年度に実施した調査結果などを踏まえ、中学生のニーズ等を考慮した多様な競技・種目を用意する考え。

　９月以降の土・日・祝日、市内のスポーツ施設、市立学校の体育施設などを会場に１回当たり３時間程度活動する予定だ。

　定員は１回当たり３０人程度を想定。所属している部活動にかかわらず、全ての競技・種目への参加を可能とする。

　受益者負担の在り方を検討するため、参加する生徒から一定の費用を徴収することを予定している。

　実施期間は来年２月までを予定。８月中旬以降、各学校に周知し、参加者の募集を始める考えだ。

(札幌市 2024-08-06付)