ボランティアアワード全国出場 共生社会実現目指し バリアフリーマップ等 札幌藻岩高
(札幌市 2024-08-06付)

 市立札幌藻岩高校(野口浩史校長)3年生のグループ「Limit Free Monster」は、きょう6日から2日間にわたって行われる高校生ボランティア・アワード2024全国大会に出場する。障がいのある人でも旅行を楽しめるようにと作成した「定山渓バリアフリーマップ」など、共生社会の実現に向けて取り組んだ実践を発表する。

 大会は、高校等のボランティア団体の活動を顕彰することで、その継続と発展への動機付けとするとともに、高校生のボランティア活動の素晴らしさを広く一般に伝えることを目的に、公益財団法人風に立つライオン基金が開催しているもの。

 道下椛さんら3年生4人のグループ「Limit Free Monster」は、総合的な探究の時間「MSP」の中で、年齢・性別、障がいの有無にかかわらず全ての人が“やりたい”を実現できる共生社会を目指した活動を進めている。

 片まひがあり車いすが必要な人と実際に定山渓を旅行し、障がい者の視点で良かった点、悪かった点をまとめた「定山渓バリアフリーマップ」を作成。

 このほか、前輪にスキーが付いた車いすを紹介する動画の制作、バレーボールチーム・北海道イエロースターズと連携した聴覚障がいの子どもたちとのバレーボール体験の実施などに取り組んできた。

 こうした活動が評価され、全国大会への出場が決定した。

 今後も、8月に世界のマニアックなスポーツ体験、9月に北海道コンサドーレ札幌との連携によるスポーツ観戦・応援うちわ作りなどのイベントを企画している。

 担当する千葉健二教諭は「発表や他校との交流を通して、自分たちの活動が意義のあるものだと感じてほしい」と期待を寄せている。

(札幌市 2024-08-06付)

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