札幌市 おとどけアート事業実施校 栄西小など3小学校に 芸術家が児童と創作活動(札幌市 2024-08-07付)
札幌市の「おとどけアート事業」の6年度実施校が、栄西小学校、新陽小学校、屯田小学校の3校に決定した。芸術家が“転校生”として一定期間小学校を訪れ、児童と様々な創作活動に取り組むもの。栄西小と屯田小では9月ごろから活動が始まる見通しだ。
事業は、市の子どもの文化芸術体験事業の一環として平成20年度から実施しているもの。主催は一般社団法人AISプランニングが事務局を務める実行委員会。
アーティストが一定期間小学校に滞在し、創作活動等の交流を行う。子どもたちが多様な価値観に触れることで、豊かな感性の育成につなげることを目的としている。令和5年度時点で延べ48校で実施した。
本年度実施校の栄西小には、江別市在住の美術作家秋元さなえさんを派遣。9月ごろから活動を始める予定だ。
新陽小には、東京都在住のアーティスト関川航平さんが来校。11月から12月にかけて3週間程度滞在し、児童と創作活動に取り組む。
屯田小には、札幌市在住で劇作家・演出家として活動する西脇秀之さんを派遣。9月ごろから来校し、演劇作品づくりなどを行う。
本年度派遣するアーティストのプロフィールなどはつぎのとおり。=敬称略=
▽秋元さなえ(美術作家)
昭和63年江別市生まれ。道教育大岩見沢校芸術課程卒。
川跡の公園で釣りをする、古砂丘の雪山でそり滑りをする、渡れない海岸を股のぞきするなど、ユーモラスな手法によって、自身の生まれたところや生活しているところなど特定の場所との関係を探っている。
平成28年から、江別市で「アトリエとりむしさかな」を主宰し、幼児児童と共に創作活動を行っている。
▽関川航平(アーティスト)
平成2年生まれ。自身の体を使った行為やインスタレーション、ドローイング、デザインなどの多岐にわたる手法を用いて作品を制作。「つくること」や「見ること」の中で何が起きているのかを考え続けている。
主な展覧会に「吹けば風」(豊田市美術館、令和5年)、「あざみ野コンテンポラリーVol.11 関川航平 今日」(横浜市民ギャラリーあざみ野、令和2年)、「THEY DO NOT UNDERSTAND EACH OTHER](大館當代美術館、香港、令和2年)など。
▽西脇秀之(劇作家、演出家)
昭和45年生まれ。札幌を拠点に劇作家、演出家として活動。劇団回帰線主宰。
俳優養成所の講師を務めるほか、市民、児童を対象とした表現活動の指導、演劇ワークショップを続けている。また、地域を題材とした市民劇を多く手がける。
戯曲「ホーム」で文化庁舞台芸術創作奨励賞受賞。全国児童青少年演劇協議会奨励賞。近作、JAPAN LIVE YELL project in HOKKAIDO2023音楽劇「地面に生えた毛」で演出。
(札幌市 2024-08-07付)
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