部活動指導員確保へ札幌市教委　道教委・道教大と連携　サポーターバンク登録促進

（札幌市 2024-08-08付）

　札幌市教委は、部活動指導員の確保に向けて、道教委が運用する「ほっかいどう部活動・地域クラブ活動サポーターバンク」への登録を呼びかけている。募集リーフレットを作成し、道教育大学札幌校に配布するなど、特に若年層への働きかけを推進。関係機関と連携しながら裾野拡大に努めている。

　市教委はことし２月、部活動における外部人材のさらなる確保に向けて、部活動指導員の資格要件を緩和。地域クラブ等での指導経験者、競技・活動経験のある大学生などが任用できるようになった。

　さらに、道教委の働きかけに応じ、サポーターバンクとの連携を開始。登録人材の活用が可能となった。

　教員の負担軽減、生徒が専門的指導を受けられる機会の一層の充実に向けて、市教委は部活動指導員の将来的な配置拡大を見据えている。そうした中、より多くの人材を掘り起こそうとサポーターバンクへの登録を呼びかけるリーフレットを作成した。

　特に、持続可能な体制づくりに向けては若年層の人材を確保していくことが重要と考え、大学生への周知を推進。連携協定を締結する道教育大の協力を得て、７月下旬に札幌校へリーフレットを配布した。

　こうした働きかけを通して、継続的に分母を広げていきたい考えだ。

　道教委も、指導者の確保は「全道共通の課題」と捉えており、市教委との連携による裾野拡大に期待を寄せている。

　登録は２次元バーコードから受け付けている。各中学校から部活動指導員の要望があった場合、適合する競技・種目の登録者に連絡する。登録内容によっては、ほかの市町村などから連絡が来る場合がある。

(札幌市 2024-08-08付)