札幌市　子の意見形成・表明支援　支援員が児相など訪問　社会的養護下の子を擁護

（札幌市 2024-08-09付）

　札幌市子ども未来局は、社会的養護下にある子どもの権利擁護に向けて、子どもの意見形成・表明支援事業を実施する。児童福祉に関する専門的な知識・経験を有する意見表明等支援員（アドボケイト）が児童相談所一時保護所などを訪問し、子ども自身が実現したいことを考え、周囲に説明できるよう支援する。

　４年度に児童福祉法が改正され、一時保護施設や児童養護施設などで暮らす社会的養護下の子どもの権利擁護に向けた「意見表明等支援事業」が新たに法定化された。

　市では、これに基づき新規事業として子どもの意見形成・表明支援事業を実施する。

　児童福祉に関する専門的な知識・経験を有するアドボケイトを４人以上配置し、市児童相談所一時保護所（１ヵ所）と市内児童養護施設（５ヵ所）の訪問を実施。面談を通して、子どもの意見形成・表明を支援する。

　併せて、アドボカシー（意見表明等支援）に関する周知・啓発および研修を実施し、アドボケイトとしての活動が可能な人材を養成する。

　受託者は、公募型プロポーザルによって８月下旬に決定する予定。早ければ９月にも事業を開始したい考えだ。

(札幌市 2024-08-09付)