札幌市教委　学習端末調達　「オプトアウト」実施へ　７年度１５万台整備し８年度運用予定

（札幌市 2024-08-09付）

　札幌市教委は、ＧＩＧＡスクール構想に伴う学習用端末の調達に関し、道の共同調達に参加しない「オプトアウト」を行う考えだ。政令指定都市として一定の人口規模があることや、市の特色ある教育を実現できるスペックの端末を導入するため。７年度に予備機を含む約１５万台を整備し、８年度から各学校で運用する予定となっている。

　国は、ＧＩＧＡスクール構想“第２期”を見据え、６年度から１０年度にかけて１人１台端末の計画的な更新を行う方針を示している。

　５年度補正予算で、各都道府県に基金を設置するための費用を計上。市町村の事務負担軽減やスケールメリットによるランニングコストの低減などを目的に、都道府県単位での共同調達を原則とする仕組みとした。

　ただし、高度な教育を行うため高スペックの端末を導入する必要がある、指定都市または同等以上の人口規模を有している、などの条件を満たしている市町村は、共同調達に参加せず補助金のみを受け取る「オプトアウト」を可能としている。

　札幌市では、予備機を含めた全児童生徒分約１５万台を整備する予定で、費用は８２億円程度に上る見込みだ。

　引き続きクロームブックを導入する考え。６年度中に仕様を固め、７年度に発注する見通しとなっている。

(札幌市 2024-08-09付)