実践例参考に準備や心構え確認　導入の際のポイントは　札幌市教委　ＣＳを学ぶ会

（札幌市 2024-08-07付）

　札幌市教委は７月３１日から２日間、市内のＳＴＶ北２条ビルで６年度第１回コミュニティ・スクール（ＣＳ）を学ぶ会を開催した。各校の管理職や実務担当者らが参加。本年度導入校の実践事例などを通して、導入に向けた準備や心構えなどについて理解を深めた。

　６年度導入校の実践例を参考に、各校における学校運営協議会設置に向けた準備等について具体的なイメージを持つとともに、地域学校協働活動との連携について理解を深めることが目的。

　はじめに、市教委の各担当者が学校運営協議会制度や札幌らしいＣＳの概要、地域学校協働活動事業について説明した。

　実践事例紹介では、初日は青葉中学校の中山勝喜校長、定山渓中学校の関根昌彦校長が登壇。義務教育学校への移行を控える２校の実践が取り上げられた。

　うち中山校長は、新札幌わかば小学校との統合による義務教育学校開校に向けて「小中一貫した教育や地域の協力体制を充実させていきたい」とＣＳ導入のねらいを説明。

　両校ＰＴＡ会長、まちづくりセンター所長、大学関係者のほか、各地区から地域住民１人を委員に選定し、１２人体制で学校運営協議会を設置。学校、子ども、家庭、地域のそれぞれの役割と、グランドデザインを具体化させていくことを取組の中核に据えたことを示した。

　７月中旬に開かれた第１回学校運営協議会の概要を報告し「それぞれの学校が目標を持って特色ある教育活動に努めていること、その上で連携を図っていこうとしていることを理解・評価いただけた」などと振り返った。

　今後の熟議を通して「参加者それぞれに夢や見通しが生まれることを期待したい」と展望を示した。

　２日目は、西陵中学校の横川広志校長、星友館中学校の工藤真嗣校長が実践発表した。

　事例紹介のあと「札幌らしいＣＳの導入に向けて何ができるか」をテーマに参加者で熟議を行った。

(札幌市 2024-08-07付)