子の命の大切さ見つめ直す月間　相互承認感度を高める　札幌市教委　１６日から

（札幌市 2024-08-06付）

　札幌市教委は、１６日から９月２６日までの約１ヵ月間を「子どもの命の大切さを見つめ直す月間」と設定し、命の大切さに関する指導や教育相談体制の充実に向けた取組を展開する。本年度は「相互承認の感度を高める」を重点に掲げ、子ども一人ひとりが「自分が大切にされている」と実感できる学校づくりを目指す。

　例年、夏季休業期間が終了する８月下旬から９月にかけて、学校生活に悩みを抱える児童生徒が不安定な精神状態になることが懸念されている。市教委は、一人ひとりの児童生徒をきめ細かに見守る教育相談体制の構築など、課題予防的生徒指導を一層充実させることが必要と捉えている。

　このため毎年度、夏季休業期間明け前後から「子どもの命の大切さを見つめ直す月間」を設定。各園・学校が子どもに対して命を大切にする指導や教育相談体制の充実を図るほか、家庭や地域と連携して子どもに命の大切さを伝えたり、子どもを見守ったりする意識を高める取組を展開している。

　本年度は、１６日から９月２６日までの間、夏季休業期間明けからの約１ヵ月を目安に各園・学校で設定する。

　市教委の取組をみると、子ども理解に関わる研修会として９月下旬まで三つの研修動画を配信。このほか、生徒指導研究協議会、相談窓口周知カードの児童生徒への配布、保護者向け啓発資料のデータ再送付などを行う。

　各園・学校に対しては、子ども理解に関わる研修会の内容を踏まえた校内研修の実施、自他の命の大切さについて考えを深める学習活動の実施、一人ひとりの子どもをきめ細かに見守る教育相談体制の構築、ピア・サポートなどの活動、各園・学校と家庭・地域が連携した取組の推進などを進めるよう呼びかけている。

(札幌市 2024-08-06付)