札幌あいの里高支 道教大生と交流 「縁」を大切にして 社会人基礎力評価システム紹介(学校 2024-08-02付)
札幌あいの里高支教育大学生と交流
札幌あいの里高等支援学校(今井章文校長)の2年生19人は7月中旬、道教育大学札幌校を訪れ、大学生と交流した。生徒たちが普段の学習で活用している評価システムを用いたグループワークを展開したほか、道教育大の学生3人が将来の夢や同校生徒に伝えたいことなどを発表。3人の学生は、自身に関わってきた人に感謝する気持ちを忘れないことや、失敗を恐れないで挑戦すること、今後関わる人たちとの「縁」を大切にすることの重要性を説いた。
取組は、互いの個性や多様性に気付き、尊重し合う態度を育むことを目的に、4年度から同校普通科2年生の総合的な探究の時間の一環で実施しているもの。今回、同大学から特別支援教育などを専攻する学生40人が参加した。
はじめに、札幌あいの里高等支援の生徒が普通科で学習している内容や学校生活についてスライドにまとめて発表。発表を聞いた学生は「資料の見やすさや、話す声の大きさ、スピードが良く、聞き手に配慮した発表だった」と感想を述べた。
つぎに、自分たちが普段の学習で活用している社会人基礎力の視点をもとにした評価システムについて説明したあと、学生が実際に体験。その中で、社会性や課題発見力など、それぞれ課題となった部分を意識しながらグループワークに取り組み、活発な意見交流を行った。
このあと、学生3人が将来の夢や同校生徒に伝えたいことを発表した。
スクールカウンセラーの仕事に興味がある特別支援教育専攻の三上玄統さんは、自身の生活に携わっている人たちへの「感謝」の気持ちを忘れないことの大切さを強調。
小学校教諭を目指す特別支援教育専攻の藤野夏帆さんは「失敗から学べることは多く、失敗を今後どう生かすかが大事」と何事にもチャレンジすることの重要性を示した。
言語社会教育専攻の髙田悠斗さんは「今まで関わってきた人や、今後関わる人たちとの“縁”を大切に、今後の生活を楽しく送ってほしい」と呼びかけた。
参加した生徒の感想からは「積極的に自分の意見を聞いてくれて話しやすかった」「大学生が丁寧に関わってくれて、一つ一つの言葉が温かかった」など充実した様子がうかがえた。
同校の新山佳奈教諭は「生徒たちには、この交流を通して、人に伝えることはどういうことなのかについて学ぶとともに、今後のコミュニケーション能力の育成につなげてほしい」と期待。
また「今回の取組は、高校生と大学生の交流および共同学習であり、障がいがあるなしではなく、同年代の学生・生徒が学習の場を共有することで、互いを尊重し合う大切さを学ぶ機会となり、大きな意義を有するものである。高大連携した取組の一層の充実に向け、今後も継続した取組を目指していきたい」と今後に向けての抱負を述べた。
(学校 2024-08-02付)
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