小樽桜陽高 MA+CHプロジェクト 探究活動モデル開発へ 地域探究フィールドワークなど(学校 2024-07-26付)
【小樽発】道教委の北海道MA+CHプロジェクト(地学協働まちづくり推進事業)の指定を受けた小樽桜陽高校(山内章裕校長)は、本年度から3ヵ年計画で進める事業計画をまとめた。1年生を対象に地域探究に関する講義やフィールドワーク、起業家等による講演などを展開。今後、各団体・企業等の関係者で構成する「コンソーシアム会議」を設立し、地域と共に学ぶ「探究活動モデル」の開発に取り組む。
事業は、地域と学校が連携・協働する体制を構築し、持続可能なまちづくりに資する本道の未来を創る人材を育成するもの。急激に変化する社会に主体的に向き合い、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の創り手となる人材を育成することなどをねらっている。
後志管内の指定校である小樽桜陽高は「意志ある創り手の育成」を目指し、グローカルな視点で自己の在り方を考え、地域と連携・協働した実践的・体験的な取組を推進。持続可能なまちづくりに向け、地域と学校が共に当事者意識を持ち、地域課題解決に向けて協働する仕組みづくりを進める。
具体的には①地域を知る②地域とつながる③地域と協働する―の3観点で地域探究に関する講義やフィールドワーク、起業家等による講演、地域の企業と連携したインターンシップなどを実施するほか、地域に対して年間の活動内容を発表する探究活動報告会を行う予定。
事業の本格実施に向けて、各団体・企業等の関係者で構成する「コンソーシアム会議」を設立。各機関の取組内容や地域課題、貢献活動について情報交流するほか、同校の地域探究学習等への助言などを行う。
地域協働体制の構築に向けては、同校同窓会組織である桜陽会の会員を活用しながら、小樽市や一般企業などとの連携を深めるとともに、小樽商科大学との連携を模索し、地学協働体制を構築。学習支援、総合的な探究の時間・部活動における小・中学校との連携を確立する。
また、小樽商科大、桜陽会などを通してコーディネート機能の確保について検討。コンソーシアムにおいて、学校と地域との連携における課題を見いだすとともに、地学連携の取組から学校の特色や魅力の再発見に結び付ける。
さらに、校内に組織する探究委員会を中心に地域連携業務を位置付けるとともに、分掌、年次との連携の在り方も整理。地域との連携を組織化させることによって、継続的な連携の取組を確立し、学校の魅力化を明確にするとともに、地域と共にある学校づくりを進める。
探究活動では、現在の1年次で実施している小樽市に関する取組を生徒の出身地に広げるとともに、2年次・3年次に継続性を持たせる総合的な探究の時間の全体計画を一層充実させる。
今後配置する地学協働コーディネーターは、人脈を活用した地域人材・資源とのつなぎ役や生徒の活動への伴走支援、広報活動などの業務を担う。
山内校長は、小樽市のような中核都市で道立学校が地学協働コーディネーターを活用し、地域との連携を組織的に行うことに期待。「生徒たちには、総合的な探究の時間を中心に自分の生まれ育った小樽・後志をよりよく知り、地域への愛情を一層深めてほしい」と力を込めた。
(学校 2024-07-26付)
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