道内特別支援20校が熱戦 明日佳主催フットサル大会 札幌あいの里高支 全国へ
(学校 2024-08-08付)

あいの里高支特支フットサル大会

 第8回小野寺眞悟杯北海道特別支援学校フットサル大会が7月27日、江別市内の道立野幌総合運動公園総合体育館で開かれた。道内の特別支援学校20校から約150人が出場。カテゴリー2の1位リーグで優勝に輝いた札幌あいの里高等支援学校が、11月に名古屋市で開かれる全国大会への切符を手中にした。

 主催は道内特別支援学校のスポーツ振興に取り組む公益財団法人明日佳(小野寺眞悟理事長)。4年度から全国大会を主催する公益財団法人日本ライオンズとの共催で、札幌北の杜ライオンズクラブとエスポラーダ北海道が主管を務めた。

 大会長あいさつで小野寺理事長は「スポーツには元気や協力・協調、向上心などを養う力がある。このスポーツの力をエネルギーに、卒業後も楽しく豊かな生活を送ってほしい。全力で頑張って」とエールを送った。

 市立札幌みなみの杜高等支援学校の阿部譲希主将が選手宣誓。「監督、コーチ、家族、仲間への感謝の気持ちを胸に、そして何よりこの熱い戦いに挑む全ての選手たちへのリスペクト精神を忘れない」と声高らかにフェアプレーを誓った。

 大会は中高等部併置校2校によるカテゴリー1、高等聾学校など18校によるカテゴリー2に分けて実施。第3回全国特別支援学校フットサル大会北海道地区予選を兼ねたカテゴリー2では、6チームごと3ブロックで予選リーグを戦った。

 大会コンセプトとして「自立とRESPECT」を掲げており、とりわけ「自立」に関わっては、生徒の自律性と自主性を育む観点から、引率教員や保護者らによる試合中のコーチングなど一切を禁止しているのが特徴だ。

 選手たちが切れのあるドリブルや素早いパス回しなどから豪快にシュートを決めると、会場からは惜しみない拍手が送られた。

 1位リーグに勝ち進んだ札幌みなみの杜高等支援、中札内高等養護学校、札幌あいの里高等支援による三つどもえで、接戦を制した札幌あいの里高等支援が見事、優勝と全国大会への出場権を獲得した。

 本道を含む全国12ブロックで行われる地区大会を制した12校が集結する全国大会は、11月に名古屋市で開かれる。

 大会結果はつぎのとおり。

▼カテゴリー1

▽優勝=平取養護

▽準優勝=星置養護ほしみ高等学園

▼カテゴリー2

▽優勝=札幌あいの里高等支援

▽準優勝=市立札幌みなみの杜高等支援

▽3位=中札内高等養護

(学校 2024-08-08付)

その他の記事( 学校)

旭工情報技術科が学校魅力化推進 Vチューバー活動展開 ユーチューブに動画投稿等

 【旭川発】旭川工業高校(中島泰彰校長)の情報技術科では、科公認バーチャル・ユーチューバー(Vチューバー)「神楽テクノ」を使って学校の魅力化に取り組んでいる。前年度から開始した取組で、情報技...

(2024-08-22)  全て読む

厚岸翔洋高 学校設定科目に 7年度 LLマリン開設へ 文科指定事業終了後見据え

 【釧路発】文部科学省のマイスター・ハイスクール事業の指定を受けている厚岸翔洋高校(山本十三校長)は来年度以降の事業終了後を見据え、学びの継続性を維持していくために、学校設定科目「LLマリン...

(2024-08-20)  全て読む

道内私立大・高連絡協議会 高大接続へ連携強化 講話で年内入試の対応など

大・高連絡協議会  道内私立大学・私立短期大学・高校連絡協議会が5日、ホテルライフォート札幌で開かれた。テーマ「新学習指導要領に対応する入学者選抜と大学教育との連携」のもと、講話やグループ協議。高大接続のさら...

(2024-08-19)  全て読む

大和谷工業に感謝状 北見北斗高 駐車場整備で

北見北斗高が大和谷工業に感謝状  【網走発】北見北斗高校(平野道雄校長)は1日、北見市内の建設企業・大和谷工業(株)(伊藤勲社長)に感謝状を贈呈した。地域貢献活動の一環として同校駐車場約70台分の区画線や身障者マークを塗り...

(2024-08-09)  全て読む

道工業高校フェスタ2024 ものづくりは楽しいよ 工作教室や操作体験など

工業高校フェスタ  道高校工業クラブ連盟主催の工業高校フェスタ2024が1日、アリオ札幌を会場に開かれた。小学生低学年向けのものづくり工作教室やものづくり操作体験などを展開。工業高校の生徒が地域の子どもたちと...

(2024-08-09)  全て読む

附属函館中 教育実践研究棟改修へ 寄付金9月30日まで募集 多目的トイレや空調機設置へ

附属函館中学校リノベーション寄付金  【函館発】道教育大学附属函館中学校(小林真二校長)は、地域の教育・文化の研修や交流の拠点として併設された教育実践研究棟のリノベーションに向けて寄付金を募っている。教育実習や部活動、文化活動...

(2024-08-06)  全て読む

札幌あいの里高支 道教大生と交流 「縁」を大切にして 社会人基礎力評価システム紹介

札幌あいの里高支教育大学生と交流  札幌あいの里高等支援学校(今井章文校長)の2年生19人は7月中旬、道教育大学札幌校を訪れ、大学生と交流した。生徒たちが普段の学習で活用している評価システムを用いたグループワークを展開したほ...

(2024-08-02)  全て読む

道北土木に感謝状 羽幌高 野球部物品撤去で

 【留萌発】羽幌高校(村田一平校長)は16日、㈱道北土木(羽幌)に感謝状を贈呈した。同社が地域貢献活動の一環として、野球部で使用していた物品の撤去を行ったもの。同社の森本勝己社長は、今後も羽...

(2024-07-31)  全て読む

マイスター・ハイスクール厚岸翔洋高 スマート水産技術披露 養殖施設の維持管理等に期待

厚岸翔洋ドローン  【釧路発】マイスター・ハイスクールの指定を受けている厚岸翔洋高校(山本十三校長)は17日、厚岸湾で地元漁業者を対象にスマート水産業に資する技術を披露した。海洋資源課生産コースの生徒5人が水...

(2024-07-30)  全て読む

甲子園出場へ札幌日大高と白樺学園高 日本一へベスト尽くす 道庁で出場報告と決意表明

道庁訪問報告・甲子園(白樺学園)  第106回全国高校野球選手権大会に北海道代表として出場する白樺学園高校(嶋野幸也校長)と札幌日本大学高校(浅利剛之校長)の野球部が25日、道庁本庁舎を訪れ、濱坂真一副知事と道教委の中島俊明...

(2024-07-29)  全て読む