厚岸翔洋高 学校設定科目に 7年度 LLマリン開設へ 文科指定事業終了後見据え
(学校 2024-08-20付)

 【釧路発】文部科学省のマイスター・ハイスクール事業の指定を受けている厚岸翔洋高校(山本十三校長)は来年度以降の事業終了後を見据え、学びの継続性を維持していくために、学校設定科目「LLマリン(marine products industry LEARNING LATEST)」の開設を予定している。水産業や海洋関連産業を通じ、地域や社会の健全で持続的な発展を担う職業人として必要な資質・能力を養う特色ある教育課程の編成を目指している。

 同校は、マイスター・ハイスクール事業の指定を受け「地域の未来を創るマリン・イノベーターの育成~IT導入による持続可能な地域社会の創造」をテーマに「水産資源の持続化」「漁家経営の持続化」「地域産業の持続化」の3本柱を据え、関係機関や地域からの協力を得て事業を推進している。

 事業指定から3ヵ年が経過した本年度は事業最終年。事業終了後における学習の自走化については、これまでの運営協議会等で検討事項として挙がっていた。

 このため、事業との系統的な学びの確保に向けて、7年度から学校設定科目「LLマリン(marine products industry LEARNING LATEST)」を開設する。

 7年度入学生からの導入を予定しており、水産業に関する新たな機器や技術、地域資源等を組み合わせて最適化し、地城産業の発展をけん引するために必要な資質・能力の育成に向けて、特色ある教育課程の編成を目指している。

 指導項目として①ICTやIoT等を活用した海況の見える化②各種データを用いた海況分析③ドローン等の機器の取り扱い④ドローン等の機器の活用⑤企業や関係機関等と連携した地域資源の活用―の5項目を設定。座学や実習、学校外部と連携した指導の充実を図っていく。

 具体的な授業案については、事業推進委員会の和田雅昭CEO(公立はこだて未来大教授)から助言をもらうほか、校内で協議を進めている。

 学校設定科目の開設に向けて、同校の長谷川智人教頭は「事業から得た学びや人とのつながりは学校や生徒たちにとって財産。事業終了後も財産を引き継いでいくために事業との系統的な学びを推進していきたい」と意気込みを述べている。

(学校 2024-08-20付)

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