札幌市教委　教師夢道場　子の声聴くこと大切に　道立高含め６６人　教員の魅力実感

（札幌市 2024-08-19付）

　札幌市教委は２日、市内のちえりあで教師夢道場ｄｅｂｕｔを開催した。今回から道立高校の生徒が対象に加わり、市立高校の生徒と合わせて６６人が参加。市教委の指導主事が講師を務め、市立学校の教員として働く魅力などを伝えた。

　教員の仕事とやりがい、市立学校の魅力について発信し、教職への意欲の向上を目的に、高校生を対象に実施している事業。

　今回から道立高校の生徒を対象に追加。札幌啓成高校、札幌国際情報高校、札幌西高校、札幌厚別高校から計１８人が参加した。

　はじめに、教職員育成担当課の髙橋文研修担当係長が市の学校教育の概要や教員のやりがいなどを説明した。

　学校は、異なる性格や特徴の児童生徒が在籍する「多様性の集まり」と説明。学級集団として一緒に学校生活を送る中で、協調することがあれば衝突することもあることを示し「一人ひとりの子どもの声を聴くことを大切にしている」と述べた。

　また、夏休みや冬休みに研修の場が充実しているなど「自分自身のための時間も意外とある」と伝えた。

　このあと、演習「こんなときどうする」を小学校、中学校、高校の校種別に実施。

　小学校編では、子どもたちの声を「聴く力」を身に付けるため、ペアになって相手の話を傾聴したり、発言のポイントを繰り返したりする相槌を体験する演習を展開した。髙橋係長は「“聴く力”は、日常の授業や友達との会話など、様々な場で今からでも鍛えられる」と伝えた。

　参加した生徒からは「先生方は、見えないところでも生徒と関わっていることが分かった」「聞き手としての意識が必要だと感じた」などの感想が上がった。

(札幌市 2024-08-19付)