札幌市教委が研修会　操作等確認　フィグジャム活用探る　共同編集で思考の可視化

（札幌市 2024-08-19付）

　札幌市教委は５、６日の２日間、市内のちえりあでホワイトボードアプリ「フィグジャム」の研修会を開いた。市立学校、幼稚園の教職員や市立図書館の司書など延べ１６０人が参加し、ツールの基本操作を確認。思考を可視化する活動やテンプレート機能の活用など様々な場面で効果が期待できる実践の在り方を探った。

　「ジャムボード」のサービス終了に伴い、市教委は８月から代替サービスとしてフィグジャムを導入。簡易的なメモ機能として使用できる「付箋機能」は、ジャムボードには搭載されていなかった文書の改行や名前の追加などが可能となる。

　ブレインストーミングやマインドマップなど協働的な学習の場面で効果が期待できる多様なテンプレートも内蔵。ジャムボードで作成したファイルの読み込みが可能となるなど、活用の幅の広がりが期待できる。

　研修ではグーグルのパートナー企業、（株）ストリートスマートの玉井鮎美氏が講師を務め、従来ツールとの差や基本的な操作方法を説明した。

　ジャムボードで制作した子どもたちの作品や学習の軌跡はＰＤＦに変換され、全てフィグジャムで使用できることやグーグルワークスペースとの連携が可能となることを紹介。

　共同編集が可能な人数は２５０人と、ジャムボードの５倍に広がるほか、ページ単位だった記録は「巨大な模造紙の中から好きな場所を選択するイメージで使用できる」などの利点を挙げた。

　参加者はタブレット端末でツールの使用感を確認。児童生徒の創造力を高める創作活動や学習記録の単元ごとの蓄積など、周囲と話し合いながら今後の実践に役立てられる活用方法を考えた。

(札幌市 2024-08-19付)