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道教委　校務ＤＸへ支援サイト　各種ＩＣＴツールを公開　管理職など使用者別に収録
（道・道教委 2024-08-20付）

トップ校務ＤＸ支援特設サイト（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は校務ＤＸ支援サイト「Ｓｍａｒｔ＆Ｈａｐｐｙ」をオープンした。管理職、教職員、養護教諭、児童生徒の使用者別にＩＣＴツールのテンプレートとなる「お役立ちツール」を収納。自由にカスタマイズすることが可能で、効率的な校務運営、情報共有、教職員の業務負担の軽減などに役立てることができる。新ツールの開発に向けたアイデアも募集しており、随時コンテンツを追加する予定。

　サイトは「道立学校ＩＣＴ支援員を活用した学校ＤＸ推進事業」の一環として、道内各地の事例や要望の声をもとに新設。効率的でスマートな学校運営を実現するとともに、学習者がより充実した教育環境で学び、成長できる幸せな未来を目指すことをコンセプトとする。

　「お役立ちツール」では使用者別に活用が想定されるグーグルアプリケーションによるツールを収納。保護者からの欠席連絡・日報の一体化、部活動や教職員の動静管理などの管理職向けツールや、アンケートフォームや小テストの生成ツールといった教職員向けツールを公開している。

　また、養護教諭向けに保健室の来室記録をデジタル化するアンケートフォーム、児童生徒向けに学級日誌のテンプレートも公開しており、いずれも校種にかかわらず使用できる。

　校務ＤＸの提案資料ページでは、日報・会議資料のペーパーレス化、カレンダーやチャットツールなどの活用事例や参考ポイントを掲載している。

　専用フォームからは新ツール開発に向けたアイデアを募集。「便利だと思うツール・機能」「実際に使用してみたい新しいツール」「提供中のツールの改善点」などの提案をもとに汎用性の高い新ツールを開発し、コンテンツとして追加する。

　道教委は７月から道立学校ＩＣＴ支援員による学校訪問を開始。全道立学校を巡回して課題や困り感を聞き取り、ＩＣＴツールの提案や様々な助言を行っている。

　７月下旬に訪問した札幌南高校では、校務改善に資する学習ｅポータルや生成ＡＩの活用方法を紹介。定時制の松井利慎教頭は「想像していた以上に様々な活用方法があることが分かった。今後もメールなどで相談していきたい」と感想を述べた。

　ＩＣＴ支援員を務める富士電機ＩＴソリューション㈱の中西愛美さんは、ＩＣＴの活用状況は地域・学校間で差がある一方、先導する教員の存在や活発な情報交換によって様々な好事例が各地で生まれていると指摘。

　「ＩＣＴの便利さを知ってもらうことがこの仕事の楽しさであり、難しさでもある。各地の事例をサイトで紹介させていただき、学校現場の先生たちを応援できれば」と話している。