道　こども計画に反映へ　ヤングケアラーから意見聴取　現状や課題、必要な支援を調査　７年度策定に向け

（道・道教委 2024-08-20付）

　道は７年度からスタートする北海道のこども計画の策定に向け、早ければ今月にも道内のヤングケアラーを対象とした意見聴取を開始する。アンケートやヒアリング調査を通して当事者の現状や課題、必要な支援内容を聞き取り、計画への反映を図る。

　計画はこども基本法やこども大綱を勘案して各都道府県で策定するもの。道は子ども未来づくり北海道計画、道青少年健全育成基本計画、道子どもの貧困対策計画の３計画を統合し、こども施策に関する幅広い基本的事項をまとめる。

　知事の付属機関である道こども施策審議会で計画の策定に向けた議論を進めており、ヤングケアラーの声を計画へと反映するため、支援団体を通じて自覚のあるヤングケアラーに調査への協力を依頼する。

　アンケート調査は小中学生、高校生、大学生、社会人を対象とし、家族の世話をするヤングケアラー当事者の現状、生活する上で困難と感じている点、必要としている支援や制度、道による施策の認知状況などを聞き取る。

　ヒアリング調査の実施も計画しており、こちらは高校生以上のヤングケアラーからより具体的な内容を聴取する予定。アンケートとヒアリング調査の結果は１０月に開催予定の道こども施策審議会次世代成育支援部会において報告する。

(道・道教委 2024-08-20付)