高校配置計画地域別検討協〈後志〉　生徒の意思尊重し進路指導を　効果的な情報発信考えて

（道・道教委 2024-08-16付）

　【小樽発】道教委は７月下旬、第２回公立高校配置計画地域別検討協議会・後志学区をオンラインで開催した。管内の教育関係者ら約１００人が参加。協議では、生徒の意思を尊重した進路指導や、高校の効果的な情報発信の在り方を求める意見が上がった。

　後志教育局の新居雅人局長はあいさつで「管内において今後検討すべき事項を確認した上で、忌憚のない意見をいただきたい」と述べた。

　道教委高校教育課の中村芳宏課長補佐が配置計画案について説明。旧学区間での中卒者の進路動向に触れ、余市町など旧第１学区に位置する町村の中卒者のうち約半数が小樽市内の高校に進学していること、旧第２、第３学区間における域内進学者の割合を考慮し、１０年度以降に小樽市内の高校において定員調整が必要とする見通しを示した。

　協議では、倶知安高校の佐々木真一校長が在校生の５６％が近隣町村の出身であることを紹介。その上で、本年度から部活動などにおいて地域との関わりを意識した学校運営を行っていることを報告した。

　また管内中学校のＰＴＡ関係者からは、生徒の意思を尊重した進路指導を求める声が上がり、普通科だけではなく専門学科への進学を選択しやすくなる指導を要請した。

　このほか、高校における情報発信の効果的な取組や、地域とつながる活力と魅力ある高校づくりについて説明・協議を行った。

(道・道教委 2024-08-16付)