道教委　６年度ＳＳＷ活用事業　４３市町に６１人配置　新規２町　複数配置も拡大

（道・道教委 2024-08-09付）

　道教委はスクールソーシャルワーカー（ＳＳＷ）活用事業の６年度配置状況をまとめた。事業の委託自治体は新規の平取町、遠別町を含む４３市町で、関係機関との連携・調整、家庭や友人関係など児童生徒を取り巻く環境に働きかけて支援する。配置実人数は６１人で、複数配置する自治体も広がっている。

いじめ・不登校、子どもの貧困、児童虐待などの背景には、家庭、友人関係、学校、地域などに課題がある事案も多くあり、関係機関等との連携・調整、対応を担うＳＳＷの役割が一層高まっている。

　道教委は平成２０年度から国の補助金を活用して同事業を開始し、市町村におけるＳＳＷの配置を支援している。

　本年度の実施市町村は４３市町で、このうち室蘭市、江別市、恵庭市、千歳市など１６市町でＳＳＷの複数配置を講じている。

要請に応じて道立学校やＳＳＷの未配置の市町村立学校に派遣する道教委独自のＳＳＷ配置人数は１６人。

　道教委は５年度からＳＳＷによるオンライン相談会を開始し、ＳＳＷ未配置の市町村教委等の相談に対応することで実施市町村の拡充を図っている。

　本年度は各教育局における開催回数を拡大するとともに実施期間を延長。より多くの学校や継続したケースへの対応を行っている。

　事業の本年度委託市町はつぎのとおり。

▽空知＝岩見沢市、滝川市、深川市、美唄市、砂川市

▽石狩＝石狩市、北広島市、江別市、恵庭市、千歳市

▽後志＝小樽市

▽胆振＝室蘭市、苫小牧市、白老町、登別市、伊達市

▽日高＝浦河町、平取町―新規

▽渡島＝北斗市

▽上川＝東神楽町、比布町、東川町、鷹栖町、美瑛町、剣淵町、名寄市

▽留萌＝留萌市、苫前町、小平町、遠別町―新規

▽宗谷＝稚内市、枝幸町

▽オホーツク＝遠軽町、紋別市、北見市、斜里町

▽十勝＝音更町、幕別町、清水町、広尾町

▽釧路＝釧路市

▽根室＝中標津町、別海町

(道・道教委 2024-08-09付)