道教委 5年度時間外勤務調査 高校 年平均30時間減 小高特は全月45時間以内
(道・道教委 2024-08-08付)

桂木さん1(棒)
月別の時間外在校等時間の推移(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は5年度道立学校・市町村立小・中学校(札幌市除く)の教育職員の時間外在校等時間の状況をまとめ、6日の道議会文教委員会に報告した。1人当たりの平均時間外在校等時間は中学校の4、6月で45時間を上回ったものの、小学校、高校、特別支援学校の全ての月で45時間以内を達成。年間の時間外在校等時間は高校で30・5時間減少するなど改善の兆しが見られている。

 調査は道立学校256校、札幌市を除く道内市町村立小・中学校1206校の教育職員を対象に実施した。

 中学校における1人当たりの平均時間外在校等時間は前年度と同様、4、6月で45時間を超過した。高校は今回初めて全ての月で45時間を下回った。

 職種別にみると副校長・教頭と主幹教諭の時間外在校等時間が長い傾向にある。副校長・教頭は小学校が9ヵ月、中学校が10ヵ月、高校が7ヵ月、特別支援学校が11ヵ月で45時間を上回ったが、前年度と比較すると45時間を上回った月は高校で3ヵ月、特別支援で1ヵ月減少した。

 月別の平均時間外在校等時間は、小学校では8ヵ月、中学校では9ヵ月、高校では全ての月、特別支援学校では6ヵ月で減少した。

 全教育職員平均の年間時間外在校等時間をみると、小学校が7・2時間減の324・0時間、中学校が13・1時間減の422・9時間、高校が30・5時間減の429・2時間、特別支援学校が2・3時間減の250・6時間となった。

 道教委の学校における働き方改革「北海道アクション・プラン」では、時間外在校等時間を月45時間以内、1年間で360時間以内とする前期の目標を示しており、数値目標を目的化することなく、教員一人ひとりが変化を実感できる働き方改革を目指すとしている。

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桂木さん2(折線)
学校種別・職種別の時間外在校等時間(月45時間以内の割合)(クリックすると拡大表示されます)

(道・道教委 2024-08-08付)

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