道教委と道小、道中、道公教 子のための働き方改革へ 学校現場の現状・課題を協議(道・道教委 2024-08-08付)
道教委幹部や各団体3役らが参加した
道教委と道小学校長会(末原恵蔵会長)、道中学校長会(河村克也会長)、道公立学校教頭会(深澤一寛会長)は5日、札幌市内の道第二水産ビルで意見交換会を開催した。「働き方改革の推進」をテーマに学校現場における現状や課題を共有。今後の取組の充実に向けて意見を交わした。
道教委と3団体が学校の状況を共有して意見を交換する機会を設けるため例年開催しているもの。
道教委の中島俊明教育長ら幹部職員、3団体の会長、副会長、事務局長ら役員約50人が参加した。
開会に当たり道中の河村会長は、働き方改革の目標は「一人ひとりの子どもたちの学びを支える教育の充実」にあり、在校等時間の減少などの施策は目標達成の手段であるとし、今後の取組の充実へとつながる有意義な意見交換となるよう期待を寄せた。
続いて第3期北海道アクション・プランに基づく働き方改革の取組について意見交換した。
時間外在校等時間の実態や、会議のペーパーレス化やスケジュール管理のオンライン化などICTを活用した校務効率化の現状を共有。副校長・教頭の業務縮減、保護者・地域との連携・協働による各地の事例や今後の課題について意見を交わした。
道小の末原会長は、子どもたちのために尽力する教員、特に先頭に立つ教頭の存在の大きさに触れ、子どもたちに対するたゆまぬ努力が長時間勤務と教員の疲弊につながることを懸念し「働きやすさはもとより“働きがい”“生きがい”を実感することのできる魅力ある職場づくりに一層尽力するため、変わらぬ指導助言を賜りたい」と求めた。
最後に道教委の中島教育長は、学校訪問を通してGIGAスクール構想における新たな授業の風景や、子どもと向き合う教員の姿に感銘を受けたことを振り返り「働き方改革はまさに“子どものたちのため”につながるもの。この思いを学校、保護者、地域、社会全体で共有し、取組を加速化させていきたい」と述べた。
意見交換後、かでる2・7で各課懇談会を実施し、3分科会に分かれて協議を行った。
このうち第1分科会では小学校における専科教員配置、年度当初の教員の確実な配置、免許外担当教員の解消など教職員配置の現状や課題を説明。関係課の課長が回答し、見通しを共有した。
第2分科会では熱中症対策、不登校、いじめ対応などの危機管理・生徒指導に関する事項、第3分科会では部活動の地域移行や学習用端末の更新など「持続可能な教育の実現」をテーマに各地区から提言を行った。
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各課懇談会では幅広いテーマで提言・協議を行った
(道・道教委 2024-08-08付)
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