部活動財源確保へ地域貢献型自販機　安平早来学園に設置　道教委がキックオフイベント

（道・道教委 2024-08-09付）

道教委安平町に自販機設置キックオフイベント

　【苫小牧発】道教委は７日、安平町立早来学園で「地域貢献型自動販売機」設置記念キックオフイベントを開催した。部活動地域移行の財源確保が課題となる中、㈱大塚製薬が同学園に自動販売機を設置し、売り上げの一部を地域のスポーツ団体に還元することで運営を支援するもの。道教委のＤｏ―ＳＴＡＲＴ事業で企業、自治体、関係団体が連携・協働した初の実践。

　部活動の地域移行推進のため、道教委は運営・実施団体が企業等からの支援を受けられるよう、官民連携の取組促進を図るＤｏ―ＳＴＡＲＴ事業を開始。本年度は安平町、沼田町、余市町の３町で企業と連携した取組やチャリティーイベントなどを開始する。

　第１弾として大塚製薬とコラボした自販機を安平町の早来学園に設置。売り上げの一部を地域の団体に還元することとなった。

　同校は体育館や図書室などを地域住民に開放するエリア「まなびお」とし、自販機は多くの住民が訪れるまなびおに設置。売り上げの還元先は町内の少年団等１２種目１７団体が所属し年齢層も３歳から高齢者まで幅広いＮＰＯ法人アビースポーツクラブとした。

　設置日となったこの日、道教委の菅原裕之教育部長、大塚製薬の奥城治北海道支店長、アビースポーツの中村卓也理事長、安平町の及川秀一郎町長が同校で登壇しキックオフイベントを実施。

　菅原部長は「市町村と企業の橋渡し役となるＤｏ―ＳＴＡＲＴの第1号となる取組。子どもの地域スポーツは社会全体で支えていくことが重要であり、これは大きな一歩」と述べた。

　奥支店長は「官民連携で地域スポーツを支援しようという趣旨に共感した。栄養セミナーや健康イベントなどでも地域の健康づくりに貢献していきたい」、中村理事長は「熱中症対策としてもありがたいこと」、及川町長は「財源の問題は大きい。他の市町村にも取組が広がっていけば」と期待した。

　このあと、設置されたばかりの自販機で菅原部長らが実際に購入した。自販機は災害発生時の備蓄庫としても活用し、約４００本の飲料を無料で提供する。

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道教委安平町に自販機設置

(道・道教委 2024-08-09付)