道教委 中島教育長が緊急メッセージ 個人情報 確実に守る 道立高校の流出事案受け
(道・道教委 2024-08-16付)

教育長緊急メッセージ

 道教委は8日、オンラインで臨時の道立学校長等会議を開き、中島俊明教育長が道立高校長に対し、個人情報の漏えい防止に向けた取組を徹底するよう緊急メッセージを送った。道内公立学校において児童生徒の個人情報が流出する事案が相次いで発生していることを受け、緊急で開催したもの。中島教育長は「児童生徒等の個人情報を確実に守る」との意識のもと、不断に注意を払いながら日々の教育活動を展開するよう求めた。

 教育長の緊急メッセージはつぎのとおり。

 本年度、道内の公立学校において、教職員の不注意等によって児童生徒の個人情報が流出する事案や流出が疑われる事案が頻発し、深刻な事態となっている。

 言うまでもなく、学校は児童生徒等の個人情報・要配慮個人情報を数多く保有しており、その取り扱いには細心の注意が求められる。

 個人情報が漏えいや流出した場合、犯罪に悪用される恐れがあるほか、いったんインターネット上に情報が流出した場合、それを完全に消し去ることはほぼ不可能であり、当事者が生涯苦しむことになりかねない。

 ついては、各学校において、いま一度、個人情報の管理や取り扱いに関する校内ルールを点検し、必要に応じて見直しを図るとともに、全ての教職員が校内ルールに従って行動することについて、対策を強化・徹底してほしい。

 また、昨今の状況を踏まえ、個人情報の漏えいや流出の防止に向けた校内会議等を早急に開催するとともに、個人情報の取り扱いに関する会議や研修を毎年度定期的に実施するようお願いする。

 繰り返しになるが、個人情報の漏えいや流出は、その当事者にとって著しい不利益になるとともに、不当に利用されたり悪用されたりするリスクがあり、絶対にあってはならないこと。

 教職員においては「児童生徒等の個人情報を確実に守る」という意識のもと、不断に注意を払いながら日々の教育活動を展開されるようお願いする。

(道・道教委 2024-08-16付)

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