目標に向かって努力を　札幌市立小・中２９２校で始業式

（札幌市 2024-08-27付）

　札幌市立小・中学校２９１校と、義務教育学校福移学園で２６日、２学期の始業式が行われた。夏の暑さが残る中、生徒たちは有意義に過ごした夏休みを振り返るとともに、新学期に向けて気持ちを新たにした。

　昨夏の猛暑を受け、市立小学校ではことしの夏季休業期間を２５日から３０日に５日間延長。中学校では例年どおりの対応となった。

　篠路西中学校（鈴木隆史校長）では生徒４５０人が登校。始業式では代表生徒の演奏と指揮のもと全校で校歌を斉唱し、体育館に元気な声が響き渡った。

　代表生徒の田中美和（３年）さんは夏休みの思い出や２学期への抱負を語った。生活リズムを崩さないために、友人と朝のウオーキングをしたり、家族で網走方面に旅行に行ったりした思い出を話した。２学期は学校祭や高校入試に向けた準備が本格化するとし「周囲に対する前向きな発言と感謝を大切に、目標に向かって突っ走りたい」と力を込めた。

　鈴木校長はパリ五輪の話題を交え、夢や目標を持って努力することの大切さを説いた。メダルの獲得だけではなく、代表選手として出場するまでの陰の努力をたたえ「後悔や苦労を感じさせないアスリートの姿勢は素晴らしい。周囲の人に応援される人になるためには周囲に気配りをすることが大切。周囲と協力しながら自分の目標に向けて努力し続けてほしい」と呼びかけた。

　式後、各教室では学級活動を行い、課題などを提出した。生徒たちは担任や友人と交流し「部活を引退して寂しい」「家族だんらんのひとときを過ごせた」などと夏休みの思い出を語り合った。

　７月２６日に第４６回道小学校教育研究大会が開かれた幌南小学校は、３０日に始業式が行われる。

(札幌市 2024-08-27付)