札幌元町中　夏休み学習サポート　先輩に教えてもらおう　開成中等生徒も指導に参加

（札幌市 2024-08-27付）

　札幌市立元町中学校（伊東美智恵校長）は１６、１９、２０日の３日間、同校で夏休み学習サポートを実施した。本年度から小中一貫した教育のパートナー校に加わった市立札幌開成中等教育学校（宮田佳幸校長）から、後期課程の生徒がボランティアとして参加。中学生の学びを支援した。

　元町中では、大学生ボランティアによる夏休み中の学習サポートのほか、コロナ禍の長期休校を契機に月１回の「学習振り返りＤＡＹ」を設けるなど、個別の生徒の学びをサポートする取組を推進している。

　本年度、札幌開成中等が元町中校区のパートナー校に加わったことから、新たに後期課程の生徒をボランティアとして募った。４・５年生２２人が登録し、３日間のうち都合の良い日程に参加した。

　札幌開成中等には、ボランティア活動などを行う必修科目「ＣＡＳ（創造性・活動・奉仕）」があるため、その活動の場の一つになる。元町中も、主体的に学ぶ力の育成につながる大切な取組と捉えており、両校にとってメリットのある取組となっている。

　１９日は、部活動を終えた中学生が集まり、苦手科目の教材や学校の課題などを持ち込んで学習に取り組んだ。

　札幌開成中等の生徒は、中学生の質問に答えたり、机間を回りながら適宜声をかけたりして、学びを支援した。

　参加した元町中の生徒は「塾に通っておらず、学校の授業や自分で勉強するだけでは分からないところがあったので、教えてもらえて良かった」と述べた。

　札幌開成中等の生徒は「自分の学びにもつながる経験になった」などと話した。

(札幌市 2024-08-27付)