建設業の迫力を体感　大沼トンネル見学会に参加　函館南茅部中

（関係団体 2024-08-29付）

現場見学や測量体験を通じて建設業について理解を深めた

　【函館発】函館市立南茅部中学校（菅原学校長）の２年生２３人は２６日、開発局函館開発建設部、渡島総合振興局函館建設管理部、函館測量設計業協会、函館建青会の建設４機関・団体で構成されるどうなん建設おしらせ隊が主催する大沼トンネル工事現場見学会・測量体験会に参加した。トンネル坑内に入り、大型の建設機械等を見学したほか、最新鋭の測量機器を使って測量を体験。建設業の魅力や仕事内容について理解を深めた。

　取組は、工事現場の見学等を通じて建設業の魅力を発信し、若い世代に建設業に興味を持ってもらい、建設業界の担い手確保につなげることを目的に実施しているもの。

　当日は七飯町にある「道縦貫道七飯町大沼トンネル西大沼工区」の現場を訪問。はじめに中村英人隊長があいさつに立ち「建設業は地図に残る仕事。多くの人が携わって、地域住民の暮らしをより良くするために尽力している」と建設業が担う役割等について紹介した。

　このあと函館開建の担当者が事業概要について説明。工事の目的や、見学するトンネルについて、完成すると道路トンネルとしては道内一の延長となることなどを伝えた。

　次いでトンネル坑内を見学。生徒たちは国内に４台しかない大型掘削機械が稼働する様子などを間近に眺め、大型工事の迫力を体感した。

　続く測量体験会では、４種類の測量方法について説明を受けたあと、２班に分かれてレベル測量とトータルステーション測量を体験。生徒たちは最新技術に触れながら、測量の仕事について理解を深めた。

　同校は「実際の現場を見ることで、建設業に興味・関心を持つことができたのでは」と話し「生徒たちの視野を広げる意味でも、良い体験になった」と感謝の言葉を述べた。

　参加した生徒は「とても貴重な体験だった」「たくさんの人が関わって、人の力でこんなに大きなものを造るのはすごいと感じた」と感想を述べた。

(関係団体 2024-08-29付)