総力挙げ管理職育成を　宗谷校長会　学校経営研究大会

（関係団体 2024-08-29付）

　【稚内発】宗谷校長会（塩原悟会長）は７月下旬、稚内総合文化センターで管内学校経営研究大会を開催した。宗谷地区教育経営研究会・法制研究会と併催。会員約５０人が出席した。分科会での意見協議のほか、前全国連合小学校長会長で、現在は東京都世田谷区立下北沢小学校に務める大字弘一郎校長の講話を通して、時代に即した学校経営力の向上に向けて研鑚を積んだ。

　同会は、第１３次３ヵ年研究の３年目として「自らの可能性を信じ、豊かな人生を切り開いていく力をはぐくむ学校教育の推進」を研究主題に設定。学校経営や教育課程などの課題に関する研究を進めている。

　開会式では、塩原会長が登壇。管内では、来年度以降に教頭職を１６人確保する必要性があることから「会の総力を挙げて学校管理職の育成が重要。そのためにも学びを深める機会にしてほしい」と呼びかけた。

　来賓あいさつでは、宗谷教育局の笠井浩局長がＩＣＴ活用や働き方改革推進を呼びかけるとともに「先行きが不透明な社会を生き抜いていく子どもの育成につなげてほしい」と大会の成果に期待を寄せた。

　つぎに、９月の道小教育研究空知・岩見沢大会でのプレ発表として、中頓別町立中頓別小学校の宮崎哲也校長が「経営ビジョン」をテーマに提言。

　研究の視点は①１５歳のイメージした幼保小中の縦の接続と学校・家庭・地域で子どもの成長を支える横の連携を具現化する学校経営ビジョンの策定②課題解決を図る経営ビジョンに基づき、学校と地域の相互作用により教育力を最大化する学校経営の推進―の２点。管内でのアンケート結果などを示した上で、宗谷地区が取り組むべき方針などを説明した。

　プレ発表終了後「学校経営」「教育課程」「資質向上」の３分科会で意見協議を行った。

(関係団体 2024-08-29付)