紋別市　地域クラブの方向性　８年度移行　４・９月の２案　多様なニーズ　対応できる環境を

（市町村 2024-09-03付）

紋別市地域クラブ準備委員会

　【網走発】紋別市地域クラブ準備委員会（会長・牧野昌教紋別市教委教育長）は８月２８日、市文化会館で第２回会議を開催した。児童生徒・保護者等を対象としたアンケート調査結果を報告したほか、部活動の地域移行に向けたスケジュール案として、８年度の４月および９月移行の２パターンを提示。１０月の次回会議までに方向性を固めることに合意した。

　生徒・教員数の減少によって学校単位での部活動の維持が困難になる中、紋別市は８年度から地域クラブへの移行を目指して準備を進めている。準備委員会は地域文化クラブやスポーツクラブなどの関係団体、市Ｐ連、中体連などの関係者で構成し、興部町、雄武町、滝上町、西興部村の職員もオブザーバーとして参加した。

　はじめに部活動地域移行常駐アドバイザーを務めるリーフラス㈱の田中陽介氏がアンケート調査結果を報告した。新規種目の導入によって多くの子どもたちの参加が期待されるとし、多様なニーズに対応する環境を整備する必要性を確認。活動に対応できる指導者確保のため、潜在的な指導候補者を探るルートを模索するとともに、多様な資金源から運営費の捻出を検討することの重要性を提起した。

　地域移行のスケジュール案として、８年度の４月移行と９月移行の２パターンを提示。４月移行は移行期間がない一方、予算化に向けた準備が早期に進むこと、９月移行は年度初めにチーム登録が必要な種目がある場合、秋以降の試合出場に混乱が予想されることなど双方にメリット・デメリットがあり、参加者からは「大会に出場する生徒のモチベーションを下げないことが大切」「予算措置のためにも合意形成を早く行うべき」などの意見が上がった。

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紋別市部活動地域移行スケジュール（クリックすると拡大表示されます）

(市町村 2024-09-03付)