紋別市 部活動地域移行調査 新規種目の希望者多数 eスポーツやダンス 上位に
(市町村 2024-09-03付)

 紋別市地域クラブ準備委員会は、市部活動地域移行アンケート調査結果をまとめた。既存種目以外ではバドミントン、eスポーツ、ダンスなどの新規種目への関心が高いことが判明。調査を実施した㈱リーフラスは、新種目の開設によって新しい風を吹き込み、多くの参加率の向上を目指せる可能性があると分析する。

 調査は児童生徒のニーズ把握、指導者の確保、地域クラブの運営方針に関する情報を収集するため実施したもの。

 調査対象は市内の小学4~6年生、中学生とその保護者、教員、関係団体で計908件の回答を得た。

 既存種目以外で中学生が参加したかったと回答した種目は、運動部活動では「バドミントン」「バレーボール」「弓道」「バスケットボール」「陸上」、文化部活動では「eスポーツ」「美術」「軽音楽」「ダンス」「ピアノ」の順に多い。

 小学生が実施したいスポーツ種目(既存種目含む)は、運動系では「サッカー」「バレーボール」「バドミントン」「卓球」「バスケットボール」、文化系では「ダンス」「eスポーツ」「美術」「吹奏楽」「ピアノ」の順に多かった。

 児童生徒が活動に最も求めている点は「取組自体が有意義(楽しい、心地良いなど)」で文化部活動において特に傾向が高い。スポーツに関しては競技性を重視する割合も同様に高く、リーフラスは競技向けとコミュニティー機能向けの二つのクラブを用意することで多くのニーズに対応できると分析する。

 教職員・保護者・関係団体から指導者としての意向を調べた結果、「希望する」「条件次第で希望する」が18・3%。

 このうち教職員が20・7%、保護者が9・2%、関係団体一般が27・3%だった。野球、サッカー、吹奏楽などの既存・人気種目を指導する希望者が多く、指導者を確保できる可能性が高いという。

 指導者の約6割が18時以降に活動が可能と回答。練習時間は2時間程度が最も多かった。

 希望条件は「時間の設定」が最も多く「報酬」「研修」と続く。教職員においては早急な地域移行を望む意見が多い。保護者においては指導者の質を求める声とともに、地域移行の行く末に期待する声も寄せられた。

 保護者の費用負担の希望は「1500円以内」が最多で、全体では5000円以内の希望が6割以上を占める。

 練習会場の場所は、自家用車による送迎で15分以内であれば対応が可能な家庭が55%と最も多かった。

(市町村 2024-09-03付)

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