札幌市　小学校高学年対象に　冬季に職業体験実施　企業訪問型約２５種を用意

（札幌市 2024-09-09付）

　札幌市子ども未来局は本年度、小学校高学年を対象とした職業体験を企画する。児童が興味のある企業を訪問する体験型の活動を通して、中学校入学を控えた児童のキャリア観育成を図る。約２５種の体験プログラムを用意し、冬季休業期間から２月上旬にかけて実施する予定。

　市子ども未来局はこれまで、小学校中学年を対象に仮想の町で仕事を選び、働いて得た給料を消費、納税する体験事業「ミニさっぽろ」を実施するなど、働く楽しさや世の中の仕組みを学ぶ場を提供してきた。

　本年度は新たに小学５・６年生を対象とした企業訪問型の事業に着手。中学校入学を控えた高学年児童が働く大人から仕事に関わる話を聞いたり、実際に仕事を教わったりするプログラムを通して、社会や職業への関心を高め、自分の将来を考える大切さに気付く機会を提供することを目的としている。

　体験プログラムについては、子どもたちの人気や職種のバランスなどを考慮して、試行的に２５種類ほど用意する予定。

　深い体験となるよう、１プログラム当たりの人数を１０人程度の少人数とし、年齢や成長に合ったプログラムの在り方や周知などについて市教委と調整を進めていく。

　実施時期に関しては、冬季休業期間中から２月上旬ごろの期間を予定。同局は各校で取り組んでいるキャリア教育を基礎に、子どもが職業への興味・関心を育み、将来の目標につながる機会となる事業を展望している。

(札幌市 2024-09-09付)