札幌市教委　運動部活動学校間連携　８月末で５０校１１３人活用　１９校３６人増　多様な機会確保

（札幌市 2024-09-06付）

　札幌市教委が推進する運動部活動学校間連携方式について、本年度は８月末時点で市立中学校、義務教育学校後期課程５０校、１１３人の生徒が活用している。前年度同時期と比較すると、１９校、３６人の増。日本中学校体育連盟が大会参加要件を緩和したことで、市の大会への参加ができるようになったこと、同方式の周知が進んだことなどを要因に、生徒が希望する種目を諦めずに取り組むことができる環境が広がっている。

　市教委は、在籍校に希望する運動部活動（種目）がない場合、近隣校の部活動に参加できる学校間連携方式を平成２８年度から導入。

　ラグビー部など一部の学校のみが設置している競技や所属する生徒数の減少によって部活動が廃部になった場合など、生徒が希望する運動部活動が自校に設置されていない場合、受け入れ校、生徒の在籍校で、各家庭の状況に応じて平日や休日に活動に参加することができる。

　生徒の運動部活動種目の選択肢を増やすことで、生徒の多様な運動機会の確保や市立中学校、義務教育学校後期課程における運動部活動の活性化につなげている。

　前年度からは日本中体連が大会参加要件を緩和したことを受け、市中体連主催大会を含む大会への参加が可能に。導入から８年目を迎え、周知が進んだことなども踏まえ、本年度は５０校、１１３人の生徒が事業を活用し、１２競技の活動に参加している。

　同方式は希望があれば年度途中の申請も可能。内訳は、バレーボールが３０人、バドミントンが２５人、ラグビーが１７人、バスケットボールが１１人、剣道が８人、陸上が７人、サッカーが４人、硬式テニス、卓球が３人、ソフトテニス、野球が２人、柔道が１人となっている。

(札幌市 2024-09-06付)