札幌市教委　６年度学力・学習状況調査実施報告書⑥　主体性　小１.６Ｐ、中３.０Ｐ増　小・中９割が協力して課題解決

（札幌市 2024-09-19付）

質問紙調査の概要　課題探究的な学習

【〈主体性〉の視点】

▼授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思う子どもの割合は、前回調査と比べ、小学校は１・６ポイント、中学校は３・０ポイント増加している

【〈個別探究〉の視点】

▼授業は、自分に合った教え方、教材、学習時間などになっていたと思う子どもの割合は、前回調査と比べ、小学校は１・７ポイント、中学校は９・８ポイント増加している

【〈協働探究〉の視点】

▼小・中学校共に約９割の子どもが、授業や学校生活では、友達や周りの人の考えを大切にして、互いに協力しながら課題の解決に取り組んでいると回答している

【〈リフレクション（振り返り）〉の視点】

▼学習した内容について、分かった点や、よく分からなかった点を見直し、つぎの学習につなげることができていると思う子どもの割合は、前回調査と比べ、小学校は２・４ポイント、中学校は１２・０ポイント増加しているものの、小・中学校共に、全国平均より３ポイント以上下回っている

▼授業で学んだことを、つぎの学習や実生活に結び付けて考えたり、生かしたりすることができると思う子どもの割合は、全国平均と比べると、小・中学校共に３ポイント以上下回っている

成果・分析

◆成果

　各校において、ＡＡＲサイクル※の視点で授業改善を図り、子ども一人ひとりの主体性を大切にした多様な学びを推進してきた成果が表れてきている。

※Ａｎｔｉｃｉｐａｔｉｏｎ（見通し）、Ａｃｔｉｏｎ（行動）、Ｒｅｆｌｅｃｔｉｏｎ（振り返り）からなる反復的な学習プロセス（ＯＥＣＤラーニングコンパス２０３０より）

◆課題

　ＡＡＲサイクルにおけるリフレクション（振り返り）の場を一層充実していく必要がある。

(札幌市 2024-09-19付)