札幌市立高校記者クラブが始動　１０月以降、記事掲載へ　生徒が各校取材し魅力等ＰＲ

（札幌市 2024-09-25付）

　札幌市立高校の特色・魅力を生徒が発信する「市立高校記者クラブ」の活動が始まった。１９日、オンラインでオリエンテーションを実施し、生徒たちが記事で紹介したい学校の魅力などを洗い出した。１０月以降、生徒が自ら各校の取組を取材し、市立高校ポータルサイトに記事を掲載する。

　市教委が昨年３月に策定した市立高教育改革実行プラン第２期（５～８年度）に基づき、市立高ポータルサイトを活用した広報活動の充実を目指した新たな取組。市立高コンシェルジュの（株）すみか（札幌、月館海斗代表）が企画・運営を担う。

　市立高校６校から、新聞局や生徒会執行部で活動する生徒を中心に「高校生のうちにしかできないことに挑戦したい」「学校の魅力をもっと外部の人にも知ってもらいたい」「スキルアップして新聞局の活動に生かしたい」など熱い思いを持った１９人が集まった。

　月館さんが活動の趣旨やスケジュールなどを説明したあと「学校の魅力を見つけよう！」をテーマとしたグループワークを実施。

　生徒たちは学校ごとのグループに分かれ、ブレインストーミングで学校の魅力を書き出していった。

　市立札幌平岸高校の生徒は「トイレがきれい」との特色を挙げ「通っていた中学校と比べて真っ白で、あまり黄ばんでいなかった。空港のトイレみたいだと思った」と話した。

　市立札幌新川高校の生徒は「廊下が北海道で一番長い。直線距離で１０７㍍あり、長い黒板消しが３００個以上並ぶと言われている」、市立札幌開成中等教育学校の生徒は「校則が自由。自分は“なんちゃって制服”を着ている。髪を染めている人もいる」などと学校の魅力を紹介した。

　市立札幌清田高校の生徒も「トイレがきれい」と書き込んでいたことを踏まえ、月館さんは「２校のトイレを比較する記事があっても面白そう」と発言。市立札幌藻岩高校の生徒の意見から「中学生にあらためて“単位制って何？”ということを紹介するのも良いかもしれない」と助言した。

　交流した内容などを踏まえ、各校で「記事にするならこのテーマ」を三つ程度まで絞った。

　月館さんは「ほかの学校もやっている取組に対し、自分の学校ならではのものって何だろうという視点で考えてみてほしい」などと伝えた。

　市教委学びのプロジェクト担当課の西野功泰高校担当係長は「実際に公開された記事がどれくらい読まれたかを皆さんにも知らせていきたい」と述べた。

　２６日の２回目のオンライン講習を経て、１０月から実際に取材・記事作成に着手。来年３月に開催する市立高校プレゼンテーション大会で活動成果を発表する予定だ。

(札幌市 2024-09-25付)