札幌市教委　市内施設活用しモデル事業　地域文化クラブ　ｅスポーツで展開　指導者、受益者負担など検証

（札幌市 2024-09-26付）

　札幌市教委は本年度、部活動の地域移行に向けたモデル事業として、ｅスポーツの地域文化クラブ活動を展開する。市内のｅスポーツ施設などを活用し、休日における中学生の活動機会を提供。持続可能な地域文化クラブ活動の整備を目指し、運営体制や指導者の確保、受益者負担の在り方などの課題について検証する考えだ。

　文化庁「地域文化クラブ活動実証事業」の採択を受けて実施するもの。文化部活動に関しては、（株）セガと連携し２８日から行う「中学生向けプログラミング講座」（３日付８面既報）を加えた二つのモデル事業を通して課題などを検証する。

　市内のｅスポーツ施設などを活用し、外部指導者の指導のもとｅスポーツの活動機会を提供。全国高校ｅスポーツ選手権やＳＴＡＧＥ：０全国高校対抗ｅスポーツ大会で採用されているゲームタイトルを使用する予定だ。

　実施期間は３ヵ月程度で、週１回程度、土・日・祝日のいずれかに行う。１回当たりの活動時間は３時間以内とする。

　対象は市立中学校の生徒で、部活動加入の有無は問わない。３０人程度を募集する。受益者負担の在り方についても検討するため、参加者から一定の費用を徴収する考え。

　３０日に一般競争入札によって委託事業者を決定する予定。その後、市教委と事業者で事業の開始時期などを検討し、生徒の募集などを始める考えだ。

(札幌市 2024-09-26付)