こどもまんなか社会実現へ成果指標　１１年度までに７割に　札幌市　子ども未来プラン素案

（札幌市 2024-09-27付）

仮称・第５次さっぽろ子ども未来プランの主な成果指標（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市子ども未来局は、７年度から始まる仮称・第５次さっぽろ子ども未来プランの素案をまとめた。６月に提示した骨子案の内容に加え、成果指標などを新たに盛り込んだ。計画全体の成果指標として「こどもまんなか社会の実現に向かっている」と思う人の割合を１１年度までに７０％に引き上げることを掲げた。

　１９日の第２回子ども・子育て会議で示したもの。

　基本理念は骨子案から引き続き「子ども・若者の権利を尊重し、子どもと若者の輝きが全ての市民を笑顔で結ぶまち」とし①子どもの権利の推進とライフステージを通じた環境の充実②ライフステージの各段階における環境の充実③子育て当事者への支援の充実―の三つの基本目標を設定。基本目標に基づく基本施策は、子ども・子育て会議委員の意見などを踏まえ１４から１３に整理した。

　計画全体の成果指標は「こどもまんなか社会の実現に向かっている」と思う人の割合。現状値（５年度）の１５・７％から１１年度までに７０・０％に引き上げるとした。

　このほか「自分には様々な可能性があると思う子ども・若者の割合」「“どこかに助けてくれる人がいる”と思う子ども・若者の割合」などを新たに盛り込んだ。

　次期プランで新たに統合する「子どもの貧困の解消に向けた対策計画」「ひとり親家庭等自立促進計画」の概要も示した。

　子どもの貧困の解消に向けた対策計画では、基本目標を「子どもが、貧困により権利利益を害されることおよび社会から孤立することなく毎日を安心して過ごしながら、将来に向かって夢と希望を持って成長していくことができる社会の実現」と設定。

　「周囲の支えが届きにくい世帯に留意の上、困難を早期に把握し、必要な支援につなげる取組の推進」「子どもの学びと育ちを支える取組の推進」など四つの基本施策を位置付けた。

　ひとり親家庭等自立促進計画では、基本理念に「ひとり親家庭等の生活の安定と向上、その子どもたちの健やかな成長」を掲げ「子育て・生活支援の充実」「就業支援の充実」など五つの基本目標に基づく取組を推進する。

　１１月１８日に開催予定の次回会議で案を提示。パブリックコメント、キッズコメントなどを経て年度内の策定を目指す。

(札幌市 2024-09-27付)