３定札幌市議会代表質問（２６日）

（札幌市 2024-09-30付）

◆授業教材作成し小・中で活用へ　共生社会実現

　札幌市の秋元克広市長は２６日の３定市議会代表質問で、若年層における共生社会実現に向けた意識醸成を図るため、小・中学校で活用する授業教材を作成する考えを示した。

　市はことし８月、多様性に富んだ社会を実感できる環境づくりに向け「仮称・札幌市誰もがつながり合う共生のまちづくり条例」の素案を公表。条例制定に向けた基本的な考え方の一つとして、子どもも参画しやすい取組を継続的かつ発展的に展開していくことを位置付けた。

　秋元市長は「様々な角度から意識醸成の取組を実施することで誰もがつながり合う共生のまちの実現に取り組んでいく」と述べた。

　わたなべ泰行議員（公明党）の質問に対する答弁。

◆１０月から４小学校モデル事業を開始　フッ化物洗口

　町田隆敏副市長は、１０月から市内４小学校でフッ化物洗口のモデル事業を開始することを明らかにした。

　ことし３月に策定した「第２次札幌市生涯歯科口腔保健推進計画」では、子どもの健康格差の縮小を目指すため、保育所や小学校等におけるフッ化物洗口の普及促進を重要施策として明記している。

　町田副市長は「安全で効果的な実施方法の検証を行い、今後の普及につなげていく」と述べた。

　わたなべ議員の質問に対する答弁。

◆１人１台端末学習コンテンツを活用　不登校対策

　札幌市教委の山根直樹教育長は不登校対策のさらなる推進に向け、１人１台端末による学習コンテンツの活用を進める考えを示した。

　市教委では本年度、相談支援パートナーを市内小・中学校全校に配置するとともに、子どもが自宅で学習支援を受けられるメタバース環境の試行、心の健康観察アプリの導入などに着手。子どものＳＯＳを早期に捉え、不登校の未然防止の取組を充実させている。

　山根教育長は「不登校の子どものニーズを捉えながら、努力を積極的に評価し、学習意欲の向上を図るなど、誰一人取り残されない不登校対策にしっかりと取り組んでいく」とした。

　わたなべ議員の質問に対する答弁。

(札幌市 2024-09-30付)