札幌市教委　小学校で学校司書　モデル校３校に配置　屯田小など　読書活動充実へ

（札幌市 2024-09-30付）

　札幌市教委は本年度、小学校における学校司書の配置について検証している。モデル校３校に配置し「間接的支援」「直接的支援」「教育指導への支援」に関する取組などを推進。子どもの読書活動および学校図書館活用の充実に向けて効果を探っている。

　市教委は、学校図書館機能の充実を図ることを目的に、平成２５年度から学校司書配置事業を実施。令和元年度に全ての中学校への配置が実現し、２年度から会計年度任用職員に位置付けられている。

　専門的な知識および経験を有する学校司書が、司書教諭と連携しながら多様な読書活動を企画・実施したり、図書館サービスの改善を図ったりするなど、子どもの読書活動の充実に大きな役割を果たしている。

　一方、小学校には配置されていないため、本年度、小学校における配置効果について検証に着手。屯田小学校、屯田北小学校、稲穂小学校の３校にモデル配置している。パートナー校の中学校から学校司書を派遣し、中学校の業務内容をもとに様々な取組を進めている。

　文部科学省が６月に公表した５年度公立学校における学校司書の配置状況に関する調査結果によると、小学校における全国の配置率は７１・９％。文科省は、第６次学校図書館図書整備等５か年計画（４～８年度）に基づき５年間で計１２１５億円の財政措置を講じる方針を示すなど、学校司書の配置拡大に努めている。

(札幌市 2024-09-30付)