地学協働コーディネーター研修　地域につながる意識を　道教委　帯広三条高の実践共有

（道・道教委 2024-09-27付）

道教委・地学協働コーディネーター研修

　【帯広発】道教委は１２日からの２日間、帯広市内で第２回地学協働コーディネーター研修を実施した。北海道ＭＡ＋ＣＨプロジェクトの関係者を対象としており、全道から約８０人が参加した。帯広三条高校の長岡行子地域コーディネーターによる講話や分科会、情報交流などを通して、地学協働のより一層の充実に向け研鑚を積んだ。

　本年度から始動した道ＭＡ＋ＣＨプロジェクト（地学協働まちづくり推進事業）は、地域と学校が連携・協働する体制を構築し、持続可能なまちづくりに資する未来を創る人材育成を目的としたもの。管内ごとに１校、全道で１４校が指定を受けている。

　今回の研修は、プロジェクト関係者間との関係性の構築を図りながら、コーディネーターとしての知識理解を深め、地学協働の一層の活性化・推進を図ることをねらいとしている。

　初日には、帯広三条高の合浦英則校長が「地学協働・探究」について講話を行ったほか、情報交流を図った。

　２日目は、帯広三条高を会場に研修を実施した。同校の長岡コーディネーターは講話の中で「手厚く支援をし過ぎてしまう大人たちが多いため、互いの熱意が下がらないようバランスを取りながら地域と学校をつなげている」と工夫点を挙げた。

　このほか、学校のルール等で戸惑ったことや解決法などを紹介。また「地域人材を活用しようという先生の意識の変化があってから、生徒の探究テーマにより沿った地域人材と生徒をつなげられるようになった」と話し、地域とつながるという意識改革の重要性を強調した。

　このあと、コーディネーターと学校関係者に分かれ分科会を行った。

　学校関係者間での分科会では、ファシリテーターを合浦校長と堀口人士教諭が務め「探究活動のデザインはあってもゴールは定まってない。先生も成長しながら探究活動への参画を」などと伝えた。

　このあと帯広三条高の探究活動の様子を視察。１年次の地域探究、２年次のポスターセッション講座、類型別探究の授業を視察するなど、地学協働のさらなる充実に向けて研修を深めた。

(道・道教委 2024-09-27付)