“個別の指導計画”在り方研究 協力校に月形高な  ど7校 通級体制構築へ民間ソフト活用
(道・道教委 2024-10-01付)

 道教委は、㈱LITALICOと共同で進める「“個別の指導計画”に基づく効果的な指導の在り方に係る調査研究」の協力校を決定した。月形高校など7校を選定。各協力校は、同社開発の教育ソフトを活用しながら個別の指導計画を作成し、特別支援教育の免許を有しない高校教諭が通級による指導を実施できる体制構築や小・中学校と高校の円滑な接続につなげる。

 道教委は、本年度から3ヵ年計画で「高等学校におけるインクルーシブ教育推進体制整備事業」に着手。高校の通常学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする生徒を支援するため「教員の特別支援教育に係る専門性向上」「通級による指導の普及」「要支援生徒に対する個別支援体制の充実」の三つの視点で事業を推進している。

 8月下旬には、特別支援教育に携わる教員向け支援サービスを提供しているLITALICOと連携・協力に関する協定を締結。互いの資源を活用し合い、協働して取り組むことで本道における特別支援教育の一層の充実・発展につなげることを誓った。 

 LITALICOでは、小・中学校向けに、質の高い個別の教育支援計画・指導計画作成をサポートするアプリ「まなびプラン」や、まなびプランで設定した目標とひも付いた教材を提案する「まなび教材」、10分程度の動画で特別支援教育の基礎知識や子どもとの関わり方を研修するサイト「まなび動画」などの各種教育ソフトを開発。10月1日現在、全国で約200自治体が導入しており、道内では、浜中町、別海町、芽室町、厚沢部町、紋別市の五つの自治体が取り入れている。

 調査研究では、これら教育ソフトを道内の高校に導入し、通級を実施していない学校や教員加配措置なしの学校でも通級による指導を実施できる体制構築を目指すほか、小・中学校からの円滑な引き継ぎにもつなげる。

 同社としては、調査研究に携わった高校教員からの意見・感想をフィードバックし、現在開発中の高校用教育ソフトの充実・発展につなげる考え。

 道教委では今後、調査研究の取組に関わるリーフレットを作成し、研究の成果を全道に普及させる方針。

 協力校はつぎのとおり。

▽月形高

▽追分高

▽上富良野高

▽訓子府高

▽大樹高

▽阿寒高

▽別海高

(道・道教委 2024-10-01付)

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