道教委 E―Lineセミナー 教師がモデル実践を 国研・贄田調査官が講義
(道・道教委 2024-10-02付)

 道教委は9月26日、オンラインで本年度第2回E―Lineセミナーを開催した。文部科学省国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部の贄田悠学力調査官併教育課程調査官が「単元を見通した授業づくり~“話すこと”“書くこと”の言語活動の充実に向けて」をテーマに講義。贄田調査官は、児童生徒に教員がALTなどと外国語でやりとりをしている姿を見せる大切さなどを説いた。

 道教委は、前年度から英語教育推進事業を実施。学習指導要領等の趣旨を踏まえ、児童生徒に4技能5領域のバランスの取れた英語力を育むための指導方法等について実践研究を行い、その成果を普及することで英語教育の充実を図ることをねらっている。

 本年度2回目となるセミナーには、各管内研究指定校の推進教員や小・中学校、義務教育学校の外国語担当教員、各教育局外国語担当指導主事ら約300人が参加した。

 はじめに「話すこと」や「書くこと」など、各研究領域別の部会に分かれ、各推進校の取組の成果や成果に結び付いた取組の工夫、課題解決に向けたアイデアなどを共有。

 各グループからは「中学校1年生の方が2・3年生より覚える単語が多く、普段どのように指導しているのか」「各単元のゴール、目的、場面、状況の設定の難しさ」などが話題として上がった。

 続いて、贄田調査官が各グループの実践発表をもとに「話すこと」「書くこと」領域の指導の充実を図る工夫について講義した。

 贄田調査官は「教師がモデルになる実践」を発表したグループに触れ「小学校児童にとって教員など身近な人が外国語を使ってコミュニケーションをしている姿はとても刺激的。さらに、中学校等でこのようなモデルを示す際には、ALTとやりとりをしている姿など、ポイントを絞ることを意識することも大切」と強調した。

 また、小中連携の取組について「小・中で全く同じ取組を行うのではなく、どこかで差別化を図ることが中学校の教員にとって一つ活動を考える上でのポイントになる」と説いた。

 このほか、指導と評価の一体化や「話すこと」「書くこと」の言語活動の充実に向けた取組などについても解説した。

 このあと、再度各部会に分かれ「ICTの効果的な活用」について活発に意見を交わした。

(道・道教委 2024-10-02付)

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