縄文遺跡ゲストティーチャー授業 三笠岡山小など全7校 端末活用し動画等で学習 道教委
(道・道教委 2024-09-30付)

 道教委は、縄文遺跡・文化の学習に熱心に取り組んでいる学校で行う本年度ゲストティーチャー授業を開始した。三笠市立岡山小学校、函館市立万年橋小学校など全7校で実施。授業では、国宝や重要文化財を題材にした動画など、1人1台端末を活用したデジタル教材での学習を展開する。

 道教委は、4年度に北海道・北東北の縄文遺跡群が世界遺産登録されたことを機に「縄文時代に学ぶ・世界遺産を活用した次世代育成事業」を実施。縄文時代の歴史や文化への理解促進や文化財保護意識の醸成を図っている。

 事業の一環となるゲストティーチャー授業は、縄文遺跡・文化の学習に熱心に取り組んでいる学校を対象に実施する。(株)ジオ・ラボから講師を招き、縄文世界遺産を活用した特色ある授業を展開。本年度は、既に実施した三笠市立岡山小と函館市立万年橋小を含む計7校が対象となる。

 授業では①国宝「北海道白滝遺跡群出土品」をテーマにした動画②重要文化財「北海道常呂川河口遺跡出土品」の画像③学習用教材データの使用―の3点を柱に端末を使用したデジタル教材での学習を展開する。

 ①では、石器の年代や製作・使用方法のほか、北海道の旧石器時代について、自然環境と人の生活、周辺地域等との比較、縄文時代への移行などを解説する。

 ②では、縄文時代晩期から、続縄文時代の各時期の土器・石器・鉄製品の特徴と変遷、装飾品の特徴や周辺地域との文化的な交流などを説明。また、続縄文時代の周辺地域や縄文時代との比較について解説する。

 ③では、4、5年度に作成した学習用教材データ「世界文化遺産の構成資産・関連資産の360度VRデータ」や出土品の3Dデータ等の活用を学ぶ。

 このほか、子どもたちは、地元から出土した実物の土器や石器に実際に触れ、製作過程や使用方法を推測する。

 今後実施予定の授業日程はつぎのとおり。

▽砂川市砂川小=12月5日

▽石狩市樽川中=10月25日

▽小樽市塩谷小=10月24日

▽標茶町中茶安別小=10月29日

▽浦河町荻伏小=10月4日

(道・道教委 2024-09-30付)

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