道・札幌市 7年度教員採用選考 倍率 0.3P減の2.3倍 社会人特別選考 45人を登録
(道・道教委 2024-09-30付)

表1
教員採用候補者選考の受検者数・登録者数・受検倍率の推移(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は27日、道・札幌市公立学校教員採用者の7年度登録状況を発表した。道・札幌市を合わせた登録者数は前年度比17人減の1549人。受検倍率は0・3ポイント減の2・3倍となった。受検倍率の低下に関して道教委は、東京・大阪会場における受検者数の大幅な減少を一因として挙げている。

 登録者数は、次年度の学級数に基づき算出する教員定数、退職予定者数、再任用の見込み数などを勘案して毎年度算出している。

 6年度教員採用候補者選考検査の受検者数は前年度比500人減の3573人と大きく減少。このうち道の東京・大阪会場の受検者数は461人減の446人に半減した。民間企業の就職・採用活動の早期化を踏まえ文部科学省は、全国の都道府県教委に教員採用選考検査の標準日を6月16日に早めるよう要請しており、試験日が重複したことも要因とみられる。

 結果、登録者数は17人減の1549人、受検倍率は0・3ポイント減の2・3倍に。道が0・4ポイント減の2・0倍となった一方、札幌市が0・1ポイント増の3・3倍となった。

 道の特別選考(受験資格に応じて一部検査を免除)の登録者数は76人増の232人と1・5倍に増加。このうち社会人を対象として今回から開始した「セカンドキャリア特別選考」では、教員免許取得者34人、未取得者11人の計45人を登録した。教員免許の非取得者は7~8年度中に免許状を取得する必要があり、道教委は教科指導などの各種資料を提供するほか、道教委の研修への参加を可能とするなどの措置を講じる。

 期限付教員対象の特別選考では、勤務実績期間を2年から1年に短縮して要件を緩和した結果、前年度の1・4倍となる135人を登録した。

 民間企業の就職・採用活動とともに国家公務員、地方公務員の採用試験の日程も早期化しており、全国で人材の奪い合いが加速化している。文科省は各都道府県教委に対し、8年度教員採用選考検査の第1次検査の実施日を5月11日とさらに前倒しするよう検討を求めており、道教委・札幌市教委は道内教員養成大学との協議を進めている。

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表7-1
道・札幌市公立学校教員採用候補者登録状況(クリックすると拡大表示されます)
表7-2
公立学校教員採用候補者登録者数〈教科別〉(クリックすると拡大表示されます)

(道・道教委 2024-09-30付)

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