札幌旭丘高　金融経済セミナー　資産運用のポイントは　１年生がゲームで投資体験

（学校 2024-10-02付）

　市立札幌旭丘高校（尾﨑茂樹校長）で９月２４日、ＳＭＢＣコンシューマーファイナンス㈱による金融経済教育セミナーが開かれた。１年生３７人がゲームを通して投資を体験し、リスクを分散させるなど資産運用に当たってのポイントを学んだ。

　セミナーは、未来を担う学生などの金融リテラシー向上を目指して実施しているもの。

　同校では、日本証券業協会などが提供するゲームを活用した金融教育に取り組んできた。新たな形を模索する中で、同社からの呼びかけなどを受けて初めて実施した。

　公民科の荒木秀輔教諭は「外部講師が指導することで、生徒にとって新たな刺激になるのでは」と期待した。

　同社札幌お客様サービスプラザの谷﨑大治郎さんが来校し、資産運用に関する基礎知識などを解説。

　このあと、生徒たちはグループに分かれて資産形成体験ゲームに挑戦した。

　企業や投資信託など四つの投資先から、所持金２万円をどのように割り振るかを考えるもの。途中、企業の動きや「円安傾向が続き、消費者に影響が出ている」「大阪・関西万博の開催を控え、訪日観光客が増加している」などのイベントが差し込まれた。

　これらを踏まえて株価の動きを予想し、投資先や金額を決めていった。

　谷﨑さんからイベント後の株価が発表されると、生徒たちは一喜一憂するなど、楽しみながら資産形成を学んだ。

　最後に谷﨑さんは、投資先を分散してリスクを抑える「分散投資」をポイントとして示し「長い期間で分散し、こつこつ積み立てることが大事」などと話した。

　参加した生徒は「最初、投資はギャンブルのようなものだと思っていたが、生活していく上で大事なものだという意識ができた」と感想を述べた。

(学校 2024-10-02付)