丁張りの設置は大変だ　岩農高　空知建協出前授業

（学校 2024-10-01付）

空知測量協会空の会・測量体験会

　【岩見沢発】岩見沢農業高校（野村博之校長）は９月２０日、同校で空知建設業協会による出前授業を行った。農業土木工学科２年生２７人が参加。同会会員企業３社の職員が丁張りの設置方法について丁寧に指導した。授業を受けた生徒は「作業をしてみて、正確に平行を捉えるのが難しかった」と話した。

　同校には測量の機材がないため教科書を使用した座学中心の授業となっていた。そのため、同会に相談し出前授業を行うこととなった。

　前回の６月１９日に行った出前授業では、自動追尾式の機材を使い測量を実施。最後の出前授業となる今回は、その続きとして目印を付けた場所から丁張り作業を行った。

　同会会員企業の職員らは、作業の基準となる丁張りについて指導。高さや位置、方向などを確認した。生徒は、従来の作業現場で用いられてきた丁張りについて理解を深めた。

　授業を受けた桶田岳冬さんは、普段の座学を中心とする授業と比較し「実際に作業してみて、正確に平行を捉えるのが難しかった。最新の機械を使わず、作業していた技術者はすごいと思った」と目を輝かせた。

(学校 2024-10-01付)