部活動地域移行担当者が会議 地域の現状・課題共有 協議会開催の手法など探る
(道・道教委 2024-10-17付)


管内部活動地域移行担当者ミーティング

部活動地域移行担当者が会議 地域の現状・課題共有 協議会開催の手法など探る

 十勝教育局は9月下旬、十勝合同庁舎で管内部活動地域移行担当者ミーティングを開催した。行政説明や協議会開催の手法に係る講義・実践等を行ったほか、官民が連携するPPP事業を進める(株)オカモトの金曽智樹官民連携・地域共創事業本部長が情報提供。部活動地域移行の推進に当たり情報共有を図った。

 ミーティングは、管内部活動地域移行推進に係る取組の推進を図るため、市町村教委担当者等の課題解決に向けた支援を行うことが目的。管内市町村から25人が参加した。

 開会に当たり、十勝局の多田博昭次長があいさつ。「協議内容等を各地域に持ち寄って、管内一体となって部活動地域移行を推進していきたい。近隣自治体との連携や送迎の手法等について意見を交流する機会になれば」と期待を寄せた。

 有働雅哉主査(地学協働)が「管内における部活動地域移行の現在の状況」について説明。十勝局サポートチームの活動や管内の取組の進捗状況を報告したほか、ほっかいどう部活動・地域クラブ活動サポーターバンクや部活動の在り方検討支援アドバイザー等の支援事業の活用を呼びかけた。

 引き続き、皆川敬太社会教育指導班主査が「部活動地域移行に係る協議会開催の手法」について講義した。目標を共有し達成に向けて連携・協働した取組について互いの意見を伝え合いながらアイデアを創出する「熟議」の概要を説明。効果的な熟議の実現に求められる進行の工夫点を示したあと、熟議を実践した。

 実践では、熟議のテーマを「部活動の地域移行の協議会テーマを考える」と設定。参加者は熟議開催に至った経緯を整理したあと、発散の場として模造紙にテーマに基づく意見を記した付箋を貼り出し、各グループで方向性を定め意見について協議を交わした。

 「行政の立場として補助・保証の確実性を強調できない」「地域移行を進めていく上で部活動を通じて形成された既存コミュニティーを崩壊させてしまうのでは」など地域移行を推進する上で生じた課題等を共有。収束の場では、首長や保護者等の理解促進を図る必要があるなど各自治体の実情を踏まえた課題解決への道筋を定めていった。

 このあと、オカモトの金曽智樹官民連携・地域共創事業本部長が情報提供。同社が掲げる地域共創を果たすためのPPP(官民連携)事業における人材派遣・業務委託の実績を紹介したほか、部活動地域移行の受け皿の役割を担う同社が運営するスイミングスクールの概要について説明した。

 「部活動地域移行に係る課題は地域だけの力では解決が困難。また実情は地域によって様々であるとともに、コロナ禍を経て部活動への温度に変化が生じている。官民が連携することで多様なニーズに対応できる持続可能な部活動の在り方の確立につながる」と官民連携の重要性を強調した。

(道・道教委 2024-10-17付)

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