特セン　７年度運営の方向性　新たな教師の学び実現へ　サテライト会場で集合研修

（道・道教委 2024-10-18付）

　道立特別支援教育センターは７年度に向けた運営・取組の方向性をまとめた。研修事業では令和の日本型学校教育を担う「新たな教師の学びの姿」の実現に向けて探究のプロセスを重視。特定の集合研修は道内七つのサテライト会場で実施し、定員の拡大と研修効果の最大化を図ることを検討する。

　特センは教育相談、研究・研修、広報啓発・ＩＣＴ教育推進の３事業を柱として本道における特別支援教育の充実・発展に資する取組を推進。本道における特別支援教育の充実に向け、学びの場の柔軟な見直しに係る教育相談体制の構築、合理的配慮の提供に向けた支援体制づくりに係る研修の充実など特センの果たす役割が一層重要になっている。

　本年度は勤務地や研修ニーズに応じて必要な形態を選択して受講できる「ハイフレックス研修」を拡大し、研修機会の確保に努めてきた。次年度は広域な地域特性を有する本道における研修の充実を図る観点から、特定の集合研修を全道七つのサテライト会場で実施することを計画。１人当たりの旅費・移動時間を縮小するとともに、定員を拡大して研修効果の最大化を図る。

　受講者自身の主体的・対話的で深い学びの実現を図るため、探究のプロセスを重視した内容の工夫も図り、協働的な学びを通じて研修内容を深めていく機会を提供する。

　７年度の教育相談事業では、特別支援教育スーパーバイザーと連携して教育相談の活用の周知を図るほか、遠隔教育相談による小・中学校との情報共有など相談後のフォローアップ体制を充実させる。また、各地域における特別支援教育の課題を整理し、教育的ニーズの多様化に対応する体制づくりを支援する。

　広報啓発・ＩＣＴ教育推進事業では、通常学級の担任、教員養成段階の学生、高校生、保護者・地域住民などの特センを知らない新しいユーザー層に向けた情報発信を強化。ウェブページ、ユーチューブ、Ｘ、インスタグラムなど各媒体の特徴を生かした効果的な運用を図り、特別支援教育の理解促進へとつなげる考え。

(道・道教委 2024-10-18付)